1990生。ニューヨーク/ベルリンを拠点に活動するサックス奏者、作曲家、即興演奏家。ピッツィオコスはジャンルにこだわらないが、大まかに言えば彼の音楽は、ノイズ、即興音楽、実験ジャズ、フリージャズ、ノイズロック、ニューミュージック、ミニマルミュージック、ドローン、アートロックなどの実験主義の傘下にある。ソリストとしては、アルト・サックスでユニークな声を展開している。この楽器のボキャブラリーを拡大することで、感情的で形式的な可能性を倍増させている。リーダーまたは共同リーダーとして30枚以上のアルバムを録音。
バンドリーダーやソリストとして、日本、アメリカ、南米、ヨーロッパでツアーを行っている。2016年にはジョン・ゾーンのクラブ「ザ・ストーン」のレジデントを務め、ゾーンが編集したシリーズ本「Arcana」に寄稿した。2017年はニューヨークのISSUE Project Roomでソロ・コンサートを行い、CP Unitと初めてヨーロッパ・ツアーを行い、ソリストとして日本ツアーを行い、大友良英、Sachiko M、吉田達也、巻上公一、JOJO広重(非常階段)と共演した。2018年は、CPユニットとの2度のヨーロッパ・ツアーや大友良英とのデュオ・ツアーなど、多忙なフェスティバル・ツアーのスケジュールをこなした。
2019年、クリスは初めて南米をツアーし、カナダとアメリカでの21公演のソロ・ツアーを終えた。彼のツアーは、日本の札幌国際芸術祭、ドイツのMoers Festival、ポーランドのJazz Jantar、ペルーのJazz Festival Lima、オーストリアのWels Unlimited Music Festival、フランスのMeteo Mulhouse Festival、スロベニアのJazz Cerknoなど、数あるフェスティバルの中でも主要な国際フェスティバルに参加した。
ピッツィオコスは『サウンド・アメリカン』の編集委員を務め、同誌に寄稿している。
Chris Pitsiokos – Irrational Rhythms and Shifting Poles, video by Carina Khorkhordina