
27
(日)
OTOMO YOSHIHIDE PLAYS CHRISTIAN MARCLAY at METRO

出演:
大友良英(Turntables solo)
Guest:
カジワラトシオ(ANTIBODIES Collective)
主催/企画:
F.M.N. Sound Factory
大友良英ソロワークスの第2弾として彼が最も影響を受けたターンテーブル奏者クリスチャン・マークレーへのオマージュ作品集『Otomo Yoshihide Plays Christian Marclay』をリリースしました。
その発売記念ライヴを京都METROで行います。
マークレーは80年代初頭、ヒップホップのDJの文脈とは全く異なる方法でターンテーブルの即興演奏を始めたパイオニアであると同時に、現代美術を代表する作家でもあります。彼の演奏や作品に出会った衝撃が大友の原点の一つであると言っても過言ではありません。
マークレーと大友は80年代に出会って以来、今日に至るまで様々な形でコラボレーションを行なってきました。METROでも共演しています。大友はマークレーのレコードのみを使い彼独自の方法によるターンテーブルの演奏を行なう予定です。
今回、ニューヨーク在住中にマークレーと友好を深め、共演の経験も多いカジワラトシオをゲストに招いてクリスチャン・マークレーの魅力を改めて認識するような2度とないライヴになると思います。
ARTIST INFO
大友良英/otomo yoshihide

ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家/映画音楽家/プロデューサー
1959年横浜生れ。十代を福島市で過ごす。常に同時進行かつインディペンデントに即興演奏やノイズ的な作品からポップスに至るまで多種多様な音楽をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は100作品を超える。
2008年YCAMでの展示を切っ掛けに「アンサンブルズ」の名のもとさまざまな人たちとのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がけると同時に、障害のある子どもたちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力をいれ、2011年の東日本大震災を受け福島で様々な領域で活動をする人々とともにプロジェクトFUKUSHIMA!を立ち上げるなど、音楽におさまらない活動でも注目される。
2012年、プロジェクトFUKUSHIMA ! の活動で芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞、2013年には「あまちゃん」の音楽他多岐にわたる活動で東京ドラマアウォード特別賞、レコード大賞作曲賞他数多くの賞を受賞している。
2014年よりアンサンブルズ・アジアのディレクターとしてアジア各国の音楽家のネットワークづくりに奔走。2017年札幌国際芸術祭の芸術監督。2019年NHK大河ドラマ「いだてん」の音楽を担当。また福島市を代表する夏祭り「わらじまつり」改革のディレクターも務めた。
ホームページ:http://otomoyoshihide.com
Photo by Motoaki Uehara
カジワラトシオ a.k.a BING (HITOZOKU Record)

90年代初頭にN.Y.にてターンテーブルやテープを駆使した独自の即興パフォーマンスを始める。
00年代初頭までクリスチャン・マークレイと実験音楽トリオを結成。また13年間に渡りNYの老舗中古レコード店で勤務し、埋没した歴史的音源の発掘や再評価の運動にも貢献する。
現在は京都に拠点を移し、パフォーマンス・アーチスト、芸術家、エンジニアーの集合体「ANTIBODIES Collective」を主宰。
演出や音響に関わる独自の方法論の探求を続ける。
16年には中古アナログ専門店「ヒト族レコード」を開店。即興演奏家やDJとして活動している。