2012.03.01(Thu)

  • 7:00pm 開場 7:30pm 開講 → 10:20pm 終講予定
  • メトロ大學 緊急上映会 シリーズ:
    311以後を生きる -day1-
    映画 『ミツバチの羽音と地球の回転』
    上映会&鎌仲ひとみ監督 トークショー
  • メトロ大學
  • 上映:映画『ミツバチの羽音と地球の回転』
    アフタートーク:鎌仲ひとみ監督
  • 映画公式HP:<http://888earth.net/top.html

『メトロ大學 緊急上映会 シリーズ:311以後を生きる』

3.11の震災から間もなく1年が経とうとしています。
この1年間、どんな事を目にしてきたのか。どんな真実を学んできたのか。決して忘れてはなりません。

激動の2011年に日本全国で上映され多くの波紋を呼び、そして多くの共感を呼んだ映画、鎌仲ひとみ監督作品『ミツバチの羽音と地球の回転』、そしてマイケル・マドセン監督作品『100,000年後の安全』の2作品による緊急上映会を開催致します。

2003年に発表した放射能と内部被爆の問題を訴えた映画『ヒバクシャ~世界の終わりに~』、そして2006年に青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設の危険な現状を知ってもらう為、坂本龍一氏、Shing02氏、Christian Fennesz氏ら多くのアーティストが立ち上げた『STOP-ROKKASHO』プロジェクトと時を同じく発表された映画『六ヶ所村ラプソディー』。ずっと声を挙げ続けていた鎌仲ひとみ監督の最新作が映画『ミツバチの羽音と地球の回転』です。山口県祝島とスウェーデンの原発建設を主題に、未来のエネルギーと生物多様性について描かれ、Shing02がサントラを監修したこの作品は、日本全国で上映され続け、確実に多くの方々に波紋を投げ掛け続けています。

数々の映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した映画『100,000年後の安全』は100,000年後の子孫である「君」に向かって語られています。高レベル放射性廃棄物が無害になるまでには100,000年かかると言います。想像を絶する年月です。原発という選択肢を選んだ私達人類の、これが途方もない現実なのです。日本でも六ヶ所村の核燃料再処理施設は相次ぐトラブルでいまだに操業の目処が立っていません。

いま、原発の再稼働の是非が問題化されています。あの福島第一原発の事故後に起こった事、そしてこれらの映画が突きつける深遠なる問い。今回メトロ大學では、もう一度、原発について考える為に、2夜に渡って緊急上映会を開催します。初日には鎌仲ひとみ監督によるアフタートークが、2日目には先の京都市長選後も、引き続き脱原発を掲げた活動を続ける弁護士の中村和雄さんのアフタートークが決定しました!

実の多くの示唆の富むこの映画を、是非多くの人に見て頂き、考えるきっかけとして頂きたいです。決して忘れてはならない、風化させてはならない。これからもずっと311以後を生きる、私達自身の為に。

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3.11以後を生きる

福島原発の事故によってすでに膨大な放射性物質が環境に放出されてしまった。放射性物質は自然循環に入り込み、私たちの元へとやってきた。

「ヒバクシャー世界の終わり」で私はヒロシマ・ナガサキ以降にうまれた新しい「ヒバクシャ」にイラクで出会った。石油争奪戦争に打ち込まれた原子力産業のごみから作られた劣化ウラン弾がイラクの子供たちから命を奪っていた。遠いイラクで起きていることと私たちが日本で毎日電気を使う生活がつながっていることをあまりにも多く人々が知らなかった。原子力発電に頼ることの内実、意味を「六ヶ所村ラプソディー」で問いかけた。原発の正体、放射能汚染の危機を知ってもらいたかった。

そして、「ミツバチの羽音と地球の回転」で原発から足を抜く希望を描いた。希望へと至る道程には絶望が埋め込まれている。そこを経ることなくして希望を手にすることはない。この映画を観て311以降に生きることの意味を見出していただきたい。

そして考えていただきたい私たちはこれから何をするのかを。

メッセージ:鎌仲ひとみ
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  • 映画『ミツバチの羽音と地球の回転』(2010年/135分)

    http://888earth.net/top.html
    監督:鎌仲ひとみ
    プロデューサー:小泉修吉
    撮影:岩田まき子
    音楽:Shing02
    製作:グループ現代

    この映画は日本のエネルギーの最前線、上関原発計画に向き合う祝島の人々とスウェーデンで持続可能な社会を構築する人々の取り組みを両方を一本の映画で描いている。いかにして、自分たちのエネルギーの未来を切り開くのか?現場からの問いかけは私達に選択を迫ってくる。また同時に不可能と思われていることを可能にする人間のエネルギーが、私たちと同じ全く普通の人々の感性と思いが、国の違いを超えて交差し新しいビジョンを描き出す。


  • 鎌仲ひとみ(映像作家)

    早稲田大学卒業後ドキュメンタリー制作の現場へ。
    1990年、初監督作品「スエチャおじさん」にて文化庁助成を受けカナダ国立映画制作所へ。
    1993年からNYにてメディア・アクティビスト活動を開始。
    1995年帰国後は、フリー映像作家としてテレビ番組、映画を監督するようになり、NHK「エンデの遺言―根源からお金を問う」などの番組を多数監督した。
    2003年、ドキュメンタリー映画「ヒバクシャ―世界の終わりに」以降、2006年「六ヶ所村ラプソディー」、2010年「ミツバチの羽音と地球の回転」の核をめぐる3部作で被曝と原発、内部被曝などの問題を追っている。


¥1,500 inc.1drink
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