2012.03.05(Mon)

  • 7:00pm 開場 7:30pm 開講 → 9:50pm 終講予定
  • メトロ大學 緊急上映会 シリーズ:
    311以後を生きる -day2-
    映画 『100,000年後の安全』上映会
    &中村和雄氏トークショー
  • メトロ大學
  • 上映:映画 『100,000年後の安全』
    アフタートーク:中村和雄(弁護士)
    ※中村和雄氏の出演が急遽決定しました!

    映画公式HP:<http://www.uplink.co.jp/100000/

『メトロ大學 緊急上映会 シリーズ:311以後を生きる』

3.11の震災から間もなく1年が経とうとしています。
この1年間、どんな事を目にしてきたのか。どんな真実を学んできたのか。決して忘れてはなりません。

激動の2011年に日本全国で上映され多くの波紋を呼び、そして多くの共感を呼んだ映画、鎌仲ひとみ監督作品『ミツバチの羽音と地球の回転』、そしてマイケル・マドセン監督作品『100,000年後の安全』の2作品による緊急上映会を開催致します。

2003年に発表した放射能と内部被爆の問題を訴えた映画『ヒバクシャ~世界の終わりに~』、そして2006年に青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設の危険な現状を知ってもらう為、坂本龍一氏、Shing02氏、Christian Fennesz氏ら多くのアーティストが立ち上げた『STOP-ROKKASHO』プロジェクトと時を同じく発表された映画『六ヶ所村ラプソディー』。ずっと声を挙げ続けていた鎌仲ひとみ監督の最新作が映画『ミツバチの羽音と地球の回転』です。山口県祝島とスウェーデンの原発建設を主題に、未来のエネルギーと生物多様性について描かれ、Shing02がサントラを監修したこの作品は、日本全国で上映され続け、確実に多くの方々に波紋を投げ掛け続けています。

数々の映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した映画『100,000年後の安全』は100,000年後の子孫である「君」に向かって語られています。高レベル放射性廃棄物が無害になるまでには100,000年かかると言います。想像を絶する年月です。原発という選択肢を選んだ私達人類の、これが途方もない現実なのです。日本でも六ヶ所村の核燃料再処理施設は相次ぐトラブルでいまだに操業の目処が立っていません。

いま、原発の再稼働の是非が問題化されています。あの福島第一原発の事故後に起こった事、そしてこれらの映画が突きつける深遠なる問い。今回メトロ大學では、もう一度、原発について考える為に、2夜に渡って緊急上映会を開催します。初日には鎌仲ひとみ監督によるアフタートークが、2日目には先の京都市長選後も、引き続き脱原発を掲げた活動を続ける弁護士の中村和雄さんのアフタートークが決定しました!

実の多くの示唆の富むこの映画を、是非多くの人に見て頂き、考えるきっかけとして頂きたいです。決して忘れてはならない、風化させてはならない。これからもずっと311以後を生きる、私達自身の為に。


  • 映画『100,000年後の安全』

    (2009年/79分/デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア)
    監督・脚本:マイケル・マドセン
    脚本:イェスパー・バーグマン
    撮影:ヘイキ・ファーム
    配給・宣伝:アップリンク

    2010年パリ国際環境映画祭グランプリ
    2010年アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀グリーン・ドキュメンタリー賞受賞
    2010年コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭 有望監督賞受賞

    毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保障できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。 コンセプチュアル・アーティストとしても活動する監督のマイケル・マドセン自らが、既に建設が進行中の施設に潜入し、このプロジェクトの実行を決定した専門家たちに、未来の子孫の安全性について問いかける。圧倒的な映像美はまるでSF映画のように、荒廃し人類が去った後の地球、機械だけが永遠に動き続ける地球の姿を映しているようだ。


  • マイケル・マドセン 監督 

    1971年生まれ。映画監督、コンセプチュアル・アーティスト。
    ストリンドベリの「ダマスカスへ」をベースに、都市と景観を上空から撮影した映像作品「To Damascus」(2005)のほか、何本かのドキュメンタリー作品を監督。また、コペンハーゲンのタウンホール広場の地下にある、面積900平方メートルのサウンド・ディフージョン・システムを備えたギャラリー「Sound/Gallery」の創始者及び、芸術監督を務める(1996-2001)。ニューミュージック&サウンドアート・フェスティバル SPOR 2007のデザインやデンマークのオーデンセの音楽図書館のコンセプトを考案。また、ゲストスピーカーとして、デンマーク王立芸術学校、デンマーク映画学校、デンマークデザイン学校で講演している。


  • 中村和雄

    http://neo-city.jp/blog/
    弁護士。1954年生まれ。京都市北区紫野在住。弁護士(元京都弁護士会副会長)、日弁連労働法制委員会委員、日弁連貧困問題対策本部運営委員、日本労働弁護団常任幹事、「市民ウォチャー京都」事務局長。龍谷大学法科大学院客員教授。水俣病被害者救済訴訟、労働問題など行政、労働問題を中心に市民派弁護士として活動。原爆症認定訴訟についても継続的に活動。4年前の京都市長選挙では、951票差で惜敗。2012年2月の市長選に再び出馬し「脱原発」「脱貧困・格差」を争点に掲げた。著書に『非正規をなくす方法』(新日本出版)。


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