2015.04.05(Sun)

  • 17:30 開場/18:00 トーク開始 → 20:00 終了予定
  • Sound Exhibition 2015関連企画
    JAMJAMラジオ×メトロ大學 presents
    『大野松雄vs大友良英 TALK & LIVEセッション』
  • TALK & LIVEセッション

    出演:大野松雄 / 大友良英 / 由良泰人 / RUBYORLA

日本初の国産テレビアニメ『鉄腕アトム』の音響効果を担当し、シンセサイザーなき時代に天才・手塚治虫の想像を遥かに超えたサウンドを具現化したもうひとりの天才・大野松雄。 その後のアニメーションにおける音響効果に革命を起こし、日本の音響デザイナーの祖として様々なアーティストに絶大な影響を与える。 ドキュメンタリー映画『アトムの足音 が聞こえる』(2010年公開)で再び脚光を浴びた氏は、今なお現役で創作活動を続けており、2011年よりmetroで開催されたレイハラカミ生誕を祝うイベント「広い世界」での共演がきっかけで始まった大友良英氏との即興セッションは更なる進化を続け、昨年6月に京都で開催された「大野松雄 音の世界」では、セッションのみならず、自らMacの音楽ソフトで制作したという新曲まで披露し、その尽きない音への好奇心と音響の魔術師としての巧みな才能を魅せつけ、観客を驚かせた。今回、大野松雄VS大友良英LIVEも勿論必見であるが、実はどこの大学に行っても聞くことの出来ない歴史的価値のある大野氏の貴重な話の数々を稀代の音楽家・大友良英氏と共に聴講するのが今回のメトロ大學の主旨でもあり、大野節ともいえる軽妙なトークを聞くだけでも参加する価値アリ。日本を代表する音楽家二人のTALK&LIVE、予測不能の化学反応に乞うご期待!


  • 大野松雄

    1930年に東京で生まれた大野松雄は文学座を経て、数多くの映画と黎明期のテレビで音響制作に携わり、音響デザイナーとしての地位を固めた。アニメーション番組「鉄腕アトム」では電子音響を用いた効果音を制作し新しい音響表現を産み出した。その音は現在にも影響を与えている。その後つくばEXPO’85、未来の東北博覧会(87)、アジア太平洋博覧会福岡(89)など博覧会の音響デザインを手がけ高い評価を得ている。商業分野だけでなく個人の映像作品、アニメーション作品、記録映画、科学映画など幅広いジャンルでも音響を担当し、小杉武久氏主催のタージ・マハル旅行団の記録映画「旅について(72)」では自ら制作した。近年は音楽家のレイ・ハラカミのアルバム「レッドカーブの思い出」に史上最高齢のリミキサーとして参加、鉄腕アトムの音響をまとめた「鉄腕アトム音の世界」や音響作品「そこに宇宙の果てを見た」などが再発売され、新作として「大野松雄の音響世界(05)」「YURAGI#10(11)」を発表。2009年には草月ホールにて初のコンサートとなる「大野松雄~宇宙の音を創造した男」が<東京の夏>音楽祭にて開催されるなど、音の作品が幅広い層に支持されている。またライフワークとして知的障がい者施設である社会福祉法人大木会もみじ・あざみ寮に深く関わり、記録映画の制作から寮生による劇での音響制作など、公私を超えた関係を40年以上築いている。


  • 大友良英

    <http://otomoyoshihide.com> 
    音楽家。ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家/映画音楽家/プロデューサー。
    1959年横浜生れ。十代を福島市で過ごす。常に同時進行かつインディペンデントに即興演奏やノイズ的な作品からポップスに至るまで多種多様な音楽をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は70作品を超える。近年は「アンサンブルズ」の名のもとさまざまな人たちとのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がけると同時に、障害のある子どもたちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力をいれ、2011年の東日本大震災を受け福島で様々な領域で活動をする人々とともにプロジェクトFUKUSHIMA!を立ち上げるなど、音楽におさまらない活動でも注目される。2012年、プロジェクトFUKUSHIMA ! の活動で芸術選奨文部科学大臣賞芸術振興部門を受賞、2013年には「あまちゃん」の音楽他多岐にわたる活動で東京ドラマアウォード特別賞、レコード大賞作曲賞他数多くの賞を受賞している。


  • 由良泰人

    映像作家。1968年京都生まれ。実写やCG、アニメーションを取り入れた映像表現の作品を90年ごろより制作。主な発表としてヨーロピアン・メディアアート・フェスティバル(ドイツ)、オーバーハウゼン国際短編映画祭(ドイツ)、EXiS(韓国、AVID賞受賞)、WROメディアアート・ビエンナーレ(ポーランド)、KIRIN CONTEMPORARY AWARD(奨励賞受賞)、第5回テクノアート大賞(大賞受賞)ほか。個人のまなざしによる映像を紹介する上映展「VIDEO PARTY」を運営している。大野氏とは20年来のお茶飲み友達。




  • photo by 梅原渉

    RUBYORLA(ルビオラ)

    <http://rubyorla.com>
    京都在住の電子音楽家。メディアアーティスト岩井俊雄とYAMAHAが共同開発した電子楽器「TENORI-ON(テノリオン)」の公式奏者としてグッドデザインEXPO2008やナレッジキャピタル2011など多くのステージでメインアクトを務めた他、自らがリーダーを務める電子雅楽バンド「Harp On Mouth Sextet」ではフジロック、渚音楽祭など多くのフェスに出演し、国内外から注目を集める。近年はEP-4やEP-4unit3のメンバーとしてライブに参加するなど活動は多岐に渡り、大野松雄・大友良英セッションのきっかけとなったレイハラカミ生誕を祝うイベント「広い世界」の代表も務める。 当イベントでは司会進行と映像を担当。


¥2,500 ドリンク代別途
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