<http://homepage2.nifty.com/w-perc/>
1950年香川県多度津生まれ。70年より前衛ジャズドラマーとして近藤等則、高木元輝、阿部薫、坂本龍一らと活動を共にする。75年に音楽評論家・間章プロデュースによる日本のフリージャズ・ユニット「EEU」結成直後渡米。ドラム奏法の革新者、ミルフォード・グレイブスと知己を得る他、パリに渡りスティーブ・レイシー、デレク・ベイリーら即興演奏のパイオニアと共演。同時に20世紀の演劇を代表するピーター・ブルック国際劇団の主要作品音楽を40年に渡って現在も担当。アフリカ、中近東、インド、東南アジアなどの民族音楽の渉猟・習得を継続しながら、83年より「銅鐸」「サヌカイト」「縄文鼓」などの古代楽器の復元と調査、遺跡での演奏を繰り広げる古代音楽プロジェクトを展開。87年より三絃演奏家の桃山晴衣と共同で、郡上八幡に自主レーベル「立光学舍」と同名の芸能堂を設立。地元及び岐阜県での舞台芸術プロデュースに力を注ぐ。00年代より、南仏の「壁画洞窟」の音楽調査・演奏。近年は「明治大正演歌」の蘇生など、日本人および人類の音楽的ルーツを掘り起こすパーカッショニストとして、前人未到の活動を続けている。
最近作に、新譜『瞑響・壁画洞窟』+新装復刻版「CD古代三部作」(日本伝統文化振興財団、2007)、邦楽番外地シリーズによる「CD明治大正演歌三部作」(立光学舍)を2013年より随時発表。『添田啞蝉坊・知道を演歌する/第二集』(2015)好評発売中。
◼ 土取利行の明治大正演歌You Tube
https://www.youtube.com/playlist?list=PL4161028FAAC7B645
<http://12kai.com/>
滋賀県立大学人間文化学部教授。専門は会話とジェスチャーの分析、19世紀以降の視聴覚メディア研究ほか。著書に『浅草十二階 塔の眺めと〈近代〉のまなざし』(青土社)、『うたのしくみ』(ぴあ)など。バンド「かえる目」で作詞・作曲とボーカルを担当。
1970年代に日本から欧米のフリージャズ・シーンまで活躍したパーカッショ二スト・土取利行は、それ以後、演劇音楽、民族音楽、古代音楽など前人未到の音楽遍歴を重ね、2011年より、近代流行歌謡の祖、添田唖蝉坊・知道が街頭で歌い上げた「自由演歌」の巡礼・蘇生プロジェクトを展開しています。
【METRO大學】本講座では、実践舞台に立ってきた土取が、60年代に「ジャズ」の目指した「フリー」と、明治大正期に「演歌」の希求した「自由」を比較検証しながら、あらためて現代社会の音楽に問いを発するものです。
空前絶後でありながら、歴史的に地続きであるこのデュアル・テーマを、かつて黙想の鬼だった土取利行が、即韵乱調講釈いたします。第二部では、滋賀県立大学教授・細馬宏通氏との即興対談により自由演歌の豊かなありようを探ります。
お見逃し無く!