<http://www.steamblue.net>
2009年より、和田永を中心に佐藤公俊、難波卓己、吉田悠、吉田匡が集まり活動開始。旧式のオープンリール式磁気録音機を現代のコンピュータとドッキングさせ、「楽器」としてして演奏するプロジェクト。リールの回転や動作を手やコンピュータで操作し、その場でテープに録音した音を用いながらアンサンブルで音楽を奏でる。その不思議な音色と楽曲性は高く評価され昨年6月に発売されたNTTドコモのスマートフォン「GALAXY S SC-02B」”Space Balloonプロジェクト”(第15回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門大賞プロジェクト)に音楽で参加し、10月には初となる音源作品『Tape to Tape』を5号オープンリールテープにて限定数リリース。ライブパフォーマンスへの評価も高く、Sonar Tokyo、Sense of Wonder、KAIKOO、BOYCOTT RHYTHM MACHINEなどに出演。海外ではSONAR 2011 Barcelona、ARS ELECTRONICA(in Linz of Austria)に出演している。
1930年に東京で生まれた大野松雄は文学座を経て、数多くの映画と黎明期のテレビで音響制作に携わり、音響デザイナーとしての地位を固めた。アニメーション番組「鉄腕アトム」では電子音響を用いた効果音を制作し新しい音響表現を産み出した。その音は現在にも影響を与えている。その後つくばEXPO’85、未来の東北博覧会(87)、アジア太平洋博覧会福岡(89)など博覧会の音響デザインを手がけ高い評価を得ている。商業分野だけでなく個人の映像作品、アニメーション作品、記録映画、科学映画など幅広いジャンルでも音響を担当し、小杉武久氏主催のタージ・マハル旅行団の記録映画「旅について(72)」では自ら制作した。近年は音楽家のレイ・ハラカミのアルバム「レッドカーブの思い出」に史上最高齢のリミキサーとして参加、鉄腕アトムの音響をまとめた「鉄腕アトム音の世界」や音響作品「そこに宇宙の果てを見た」などが再発売され、新作として「大野松雄の音響世界(05)」「YURAGI#10(11)」を発表。2009年には草月ホールにて初のコンサートとなる「大野松雄~宇宙の音を創造した男」が<東京の夏>音楽祭にて開催されるなど、音の作品が幅広い層に支持されている。またライフワークとして知的障がい者施設である社会福祉法人大木会もみじ・あざみ寮に深く関わり、記録映画の制作から寮生による劇での音響制作など、公私を超えた関係を40年以上築いている。
音楽界のみならずメディア・アートの世界でも新進気鋭のアーティスト集団として注目を集める「Open Reel Ensemble」が待望の2ndアルバム『Vocal Code』を完成!旧式の「オープンリール・デッキ」と現代のコンピューターをドッキングさせ、精密かつ大胆なライブパフォーマンスで世界中を熱狂させているOpen Reel Ensemble、その場で声や音をテープに録音、リールの回転や動作をコンピュータで制御したり、人力で操作することでオープンリールを演奏する、旧世代の録音機とデジタル機器を融合させたこれまでに誰も見た事も聴いた事も無い世界を、音源とビジュアルで余すところ無く表現する唯一無二のパフォーマンスは日本のみならず世界中から高く評価されている。満を持して三年振りのリリースとなった新作は、ゲストに七尾旅人、映像作家・パフォーマーの森翔太、坂本龍一も賛辞を寄せる女性ソロシンガーBabi等が参加した意欲作!
そして、その最新作を引提げての全国ツアーの幕開けに選ばれた京都メトロ公演には何と!御年85歳!日本の音響デザイナーの祖として、天才・手塚治虫のヴィジョンをシンセサイザーなき時代に具現化したもうひとりの天才「大野松雄さん」がゲスト出演決定!!!!アニメ『鉄腕アトム』の音響効果を担当し、各分野のアーティストに絶大な影響を与えたリビングレジェンドにして、ドキュメンタリー映画『アトムの足音 が聞こえる』公開以降も今だ旺盛な創作活動やLIVEパフォーマンスで多くのファンを魅了し続ける"音響の魔術師"大野松雄さんと、Open Reel Ensembleの世代を超えた邂逅は必見です!