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(金)
SPECIAL TALK「京都のクラブカルチャー黎明期とMETRO」 Vol.3:DIAMONDS ARE FOREVER
出演:
DJ LaLa [Toru Yamanaka](DJ/作曲家/レコーディング・エンジニア/プロデューサー)
シモーヌ深雪(シャンソン歌手/ドラァグクイーン)
松尾 惠(MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w 代表)
ニック山本(METROオーナー)
司会:菅野優香(クィア批評、同志社大学大学院教員)
主催:CLUB METRO
企画:CLUB METRO、UNGLOBAL STUDIO KYOTO
2020年に30周年を迎えたMETROでは、現在METROで撮影された写真を収集するなどのアーカイヴ事業を行っている。その一環として、黎明期から京都のクラブカルチャーに深く関わってきたゲストを迎え、当事者の証言を聞くスペシャルトークイベント「京都のクラブカルチャー黎明期とMETRO」を開催している。第3回は1990年のMETRO創業時より、毎月最終金曜日の夜に30年間開催され続けているロングランパーティー「DIAMONDS ARE FOREVER」についてお話を伺う。スピーカーは、DJ LaLa (DJ/作曲家/レコーディング・エンジニア/プロデューサー)、シモーヌ深雪(シャンソン歌手/ドラァグクイーン)、松尾 惠(MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w 代表)、ニック山本(METRO オーナー)。司会はクィア批評を専門とする菅野優香(同志社大学大学院教員)。
※そしてもちろん夜22時からは月例「DIAMONDS ARE FOREVER」開催です!
https://www.metro.ne.jp/schedule/220729b/
ARTIST INFO
山中透/LaLa
作曲家、プロデューサー、DJ。学生時代、京都を中心に実験音楽系のフィールドで活動し、マルチ・メディア・パフォーマンス・グループ「dumb type」の立ち上げに参加。草創期のメンバーとして、音楽と音響を担当。いまも続く伝説的なドラッグクイーン・イベント「Diamonds Are Forever」のDJ(a.k.a DJ LALA)、主催者で、様々な分野の人々と積極的にコラボレーションを行っている。近年は、シンガポールの演出家オン・ケンセンのカンパニー、シアターワークスの音楽監督(2015年 “Lear Dreaming” ong keng sen Paris公演、2016年 野田英樹 脚本”三代目、りちゃあど”公演)を務めつつ、Monochrome Circus、じゅんじゅんScience、MuDAらの音楽を担当。自身の作品として、CD+DVDアルバム「flo+out(2007年)」、舞台音楽のリミックス作品集「Sextant(2012年)」2014年MuDA CD 「spiral」。2016年 新作CD「Music for Performances Volume 1-HAIGAFURU」(Ash is falling)、「Music for Performances Volume 2-Lemming and Endless」がある。
シモーヌ深雪/Simone Fukayuki
(シャンソン歌手/Drag-Queen)
1986年デビュー。関西を中心に、全国のライブハウスやクラブで活動を展開。
ゴージャスにして妖艶な退廃的魅力が溢れたボーカルと、独自のスタンスにアプローチされたMCを絡ませた華麗なるシャンソンステージ、アバンギャルドと正統派レビューが絶妙なバランスで混在し、摩訶不思議なパフォーマンスで観客を魅了するショーステージのふたつを使い分け、変幻自在な遊技性をポリシーにする日本のアンダーグラウンドシーンを代表するパフォーマー。
また、雑誌およびメディア媒体などでの映画や音楽、アート、フェティッシュに関するコラムの執筆や、様々なゲストとのライブトークなども勢力的に行う。
現在のレギュラーは毎月第4もしくは最終金曜日に京都METROで開催される「DIAMONDS ARE FOREVER (DJ LaLaと共にオーガナイズ)」。
他に「CAMP -midnight Movies-」「Gekkei-月経-」「宝塚パリ祭」、「Chanson Gara Concert」など。CD「美と犯罪」「血と薔薇」、「DIAMONDS ARE FOREVER」、カセット「モダンホラー」、ビデオ「DIAMOND HOUR」「Simone in Paris」「Live at BananaHall」「2199変態都市(オークラ)」、写真集「HATA・TOMOAKI写真集」、「ジャン・ロー写真集」、雑誌「TH(谷敦志)」「ユリイカ(マドンナ特集)」、「ぴあムック(タカラヅカ特集)」、フリーペーパー「実験アキレス(キネマ秘宝帖)」、文芸「真夜中のサクラ」。
Debuted in 1986, Simone has been active in live houses and clubs all over Japan, especially in Kansai.
With gorgeous and decadent vocals, Simone performs splendid chanson stages with unique MCs, where avant-garde and inorthodox reviews are mixed in a perfect balance. Simone also writes columns on movies, music, art, and fetishes in magazines and media, and talks with various guests live. Simone and DJ Lala are the organizers of DIAMONDS ARE FOREVER, held at METRO Kyoto on the fourth or last Friday of every month.
松尾 惠(MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w 代表)
京都市立芸術大学卒業後、作家活動を経て、’86年よりヴォイスギャラリー運営。京都拠点の若手〜中堅アーティストや、海外作家を紹介している。’87〜’15年同じビル内の隣人であったダムタイプとの交流から、メンバーの古橋悌二氏を通じてナイトクラブやドラァグクイーンを知り、’95年頃〜’10 年頃、DIAMONDS ARE FOREVERに参加。同メンバーの小山田徹氏とは多彩な活動拠点となった情報センターart scape運営。’90年代より文化行政に関わり各種委員、’95年Asian Cultural Counsil奨学生としてアメリカの非営利芸術施設の視察後、京都芸術センターの開館記念事業(’00年)企画や各種委員。現在は、指定管理者:公益財団法人京都市芸術文化協会理事。美術・芸術系大学非常勤講師など。
菅野優香(クィア批評、同志社大学大学院教員)
同志社大学教員。カリフォルニア大学アーヴァイン校で博士号(視覚研究)取得。専門は映画・視覚文化研究、クィア・スタディーズ。編著『クィア・シネマ・スタディーズ』晃洋書房(2021)、『クィア・スタディーズをひらく』(共著)晃洋書房 (2020)、The Japanese Cinema Book (共著)BFI/Bloomsbury (2020)、『川島雄三は二度生まれる』(共著)水声社(2018)など。
About METRO
京都に1990年にオープンし今年30年目を迎え、のべ150万人以上を動員した日本で最も長い歴史を誇る老舗クラ ブ。クラブカルチャーのほぼ黎明期より、こだわりを持った独自のブッキングで、音楽を中心に映像、アート、 ペインティングなど様々なカルチャーを発信し、世界に進出した京都発の多くの有名アーティストを輩出。大沢伸一、 田中知之 、KYOTO JAZZ MASSIVE、くるり、つじあやの、JUJU、ブリリアントグリーン、日本初のVJ と言われるデザインユニットGROOVISIONSなど、数多くのアーティストが活動初期に出演し、全国的にクラブカルチャー/ポップカルチャーを代表する存在へとなっています。また世界的パフォーマンスグループであるダムタイプのメンバーとシモーヌ深雪らによりオープン当初より30年間にわたり続いているパーティー「ダイヤモ ンドナイト」は2018年10月に東京六本木の森美術館にて展覧会で紹介された。 更に、キャパシティ僅か300人でありながら、ダフトパンクやエイフェックスツイン、スクエアプッシャー、ジェームス・ブレイク、バトルズ、リッチー・ホーティン、ジェフ・ミルズ、サンダーキャットら世界中の数々の著名アーティストが出演、”名誉顧問”アート・リンゼイら来日の度に公演に訪れるアーティストも多く、2015年にオーストラリアのwebメ ディア[inthemix]にて”14 of the weirdest places you can go clubbing”世界のイケてるクラブ14選)にも選出されるなど、海外でもその名は知れ渡っている。 また、クラブでありながらライブイベントも精力的に開催し、あ らゆる音楽のジャンルをカバーしているが、夕方の時間帯には音楽以外にもアート、映画、文学、演劇など様々 な表現を取り上げた「メトロ大學」というクラブ版カルチャースクールを開催したり、京都市が主催する国際的 なアートフェスとも連携するなど、様々なカルチャーを放ち、様々なアーティストの交流の場としての役割を果たしてきた。