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(土)
CLUB METRO EXHIBITION SERIES VOL.1 『SPECTER』
アーティスト:
木藤純子、日野浩志郎 + 白石晃一、藤田クレア、毛利桂、八木良太
これまでのべ150万人以上を動員してきた、京都を代表する音楽ヴェニュー CLUB METROにて、5人の美術家・音楽家の作品を展示します。展覧会名「SPECTER(亡霊)」の語根はギリシア語由来のspek-で「見る、観察する」という意味を持っています。闇の中にほのかに見える正体のわからないもの。それが亡霊と思われたのです。本展ではステージにDJやバンド、フロアに踊る人々がいない代わりに、自動演奏楽器やサウンドオブジェが配置され、暗い空間の中でそれらがひとりでに音を鳴らします。一方で現存するクラブでは日本で最も長い歴史を誇る同クラブに蓄積された歴史を視覚化するアプローチを行います。5人の作家による探求を通し、音楽ヴェニューとしてのCLUB METROを再体験・再観察する機会となるでしょう。
ARTIST INFO
木藤純子|Junko Kido|美術家
1976年生まれ。 空間との対話、 場所性を読み解いていくというプロセスのもと、「 その場所でしか成立 しない作品」 として構想されたインスタレーションを発表。 主な個展に「 Winter Bloom 」( 入善町下山 芸術の森発電所美術館、 2018)、 グループ展に「 世界制作の方法 」 (国立国際美術館、 2011) がある。
日野浩志郎|Koshiro Hino
ソロプロジェクトのYPY、国内外のアンダーグラウンドミュージシャンのリリースを行うカセットレーベル「Birdfriend」、コンテンポラリー/電子音楽をリリースするレーベル「NAKID」主宰。「goat」、「bonanzas」というバンドのプレイヤー兼コンポーザーであり、自身の舞台作品としてクラシック楽器や電子音を融合させたハイブリッドオーケストラ「Virginal Variations」、多数のスピーカーや移動する演奏者を混じえた全身聴覚ライブ「GEIST(ガイスト)」の作曲・演出の他、カジワラトシオと東野祥子によって設立されたANTIBODIES collectiveでの活動などを行っている。2021年には佐渡島の太鼓芸能集団鼓童と滞在制作を行い書き下ろした90分に及ぶ楽曲群を捉えた映画「戦慄せしめよ/Shiver」(監督:豊田利晃)が公開。これまでEM records、Workshop、WhereToNow?、Nous、Acido、BLACK SMOKER RECORDSなどからリリースしている。
白石晃一|Koichi Shiraishi|美術家
1980年生まれ。 金属造形やデジタルファブリケーションの技術を使い機械やコンピューターを組み込 んだ彫刻を制作、 自身でパフォーマンスを行ったり、 観客参加型のイベントを仕掛け、 公共空間を中 心に発表を行う。 ファブラボ北加賀屋(2013~)を共同設立。 主なグループ展に「 平成美術:うたかた と瓦礫デブリ 1989‒2019」(2021) がある。
藤田クレア|Claire Fujita|美術家
1991年生まれ。 動力的な装置と有機物を組み合わせ、 自身が生きる社会構造の中で、 あるいは私的な 人間関係の中で直面する問題や葛藤に根ざした作品を制作する。 主な個展に「 ふとうめい な 繋がり」 (資生堂ギャラリー、 2020)、 グループ展に「 SOUND & ART展」( アーツ千代田3331、2021)がある。
毛利桂|Katsura Mouri|実験ターンテーブリスト/サウンドアーティス
1998年よりターンテーブリストとして京都を拠点に活動。ターンテーブルを楽器として扱いハムノイズ を増幅させた音で演奏する。 近年は自身の演奏する音を視覚化した立体作品や映像作品も発表して いる。 海外での演奏活動も多く、 REFLUX(ベルリン、 2022)、 Audiograf(t オックスフォード、2017)、 LUFF( ローザンヌ、 2015) 等のフェスティバルに招待されている。
(写真撮影:Fabio Lugaro)
八木良太|Lyota Yagi|メディアアーティスト
1980年生まれ。 見たいものしか見ない・聞きたいことしか聞かないといった、 我々の制限的な知覚シス テムあるいは態度に対する批判的思考をベースに作品制作を行う。 主な個展に「サイエンス/フィク ション」神奈川県民ホールギャラリー、2014)、グループ展に「Soundtracks」(サンフランシスコ近代美術館、2017)などがある。
(写真撮影:表恒匡)