<http://www.cubeinc.co.jp /ito>
<http://seikoito.ameblo.jp>
1961年生、東京都出身。作家、クリエイターとして、活字/映像/舞台/ 音楽/ウェブなど、あらゆるジャンルに渡る幅広い表現活動を行っている。ラッパーとしては、 いとうせいこう & TINNIE PUNKS(藤原ヒロシ&高木完)名義で'86年に『建設的』を発表。当時いち早く日本語でのヒップホップの可能性を広く知らしめた存在として知られてい る。
ヤマタカEYヨが中心となって1986年に結成。当初から実験的なアプローチで明らかに異彩を放っていた。88年ソニック・ユースと当時のNYアンダーグ ランド・シーンの最先端に位置する来日公演で共演。彼らはボアダムスのステージに衝撃を受け、その名は一気にアメリカにも知れ渡る。88年インディーレー ベル“セルフィッシュ”からファースト・アルバム「恐山のストゥージズ狂」をリリース。翌89年にはセカンド・アルバム「ソウル・ディスチャージ'99」 と、日本国内でも確実に高い評価を得るようになっていった。92年サード・アルバム「POP TATARI」をメジャーレーベルのWEAからリリース。日本音楽業界に少なからず衝撃を与えた。それまでの既存概念を軽々と打ち破るボアダムスの音楽や 存在が十分理解認識されている環境とはいえなかったが、アメリカツアーをきっかけに93年アメリカでも「POP TATARI」をWarner Brothersからリリース。同年、「WOW2」をリリース。5枚目「CHOCOLATE SYNTHESIZER」ではロック文脈に縛られない自由で開放的な表現、理性的でプリミティブなサウンドは多くの若い世代を捕らえ、音楽関係者の称賛を 浴びた。その後も国内外で精力的な活動を続け、実験的な精神に満ちあふれた「SUPER ROOTS」をシリーズ化し、常に新しいモノに挑戦し続けていた。98年に歴史的名盤「SUPER ARE」を発表。翌99年にはさらに押し進めた「VISION CREATION NEWSUN」をリリース。サン・コンシャスな意識が一層高まる。2001年V∞REDOMSとしてドラム3台とDJの形態で円く輪を組み演奏すると言 う、ボアダムスの核を追求していく形態を始めていく中、フジロックや国内外のフェスティバルでも活躍中。2004年には「SEADRUM / HOUSE OF SUN」をリリース。ボアダムスは20年にわたる活動の中で様々な音楽や文化を消化し、浄化して、力強く、衝撃的で美しい活力にあふれた音楽へと変え続け ている。
SPACE SHOWER TV/SEPを経て2000年に独立。親交のあるアーティストを中心に映像記録、制作に励み、プロモーションビデオの演出も多数*。今作が初の劇場公開作 品となる。映画監督/甲斐田祐輔と共にKATHMANDU TRIO PRODUCTIONの発足、運営にも携わる。
* 主な作品「eastern youth / その残像と残響音」「envy / transfovista」「Chara / LIVE LIFE」「Kosmic Renaissance / LIVE IN TOKYO」(全てDVD)その他TWIGY、THA BLUE HERBのPVなど
予告編はこちら → http://jp.youtube.com/watch?v=fyCZ-VheMs4
ライブ・アースと時を同じくして2007年7月7日、NYはブルックリン橋のたもとで行われたこのイベントは、V∞REDOMSのアイディアに協調した仲 間や企業がボランティアに近い形で参加、協賛し開催されたフリーコンサートで、結果的にV∞REDOMSの結成20周年を記念するアニバーサリーライブに もなりました。ポピュラー音楽における最もプリミティブな楽器=ドラムが77台、それと共演するのはEYEが扱うCDJやディスコミキサー、エフェクト 類、そしてスーパーアナログな七本のギターキット。これに野外会場ならではの自然音、聴衆の会話と歓声が交じり合う。この映画は当日のライブ映像を軸に、 事前に行われたドラムリーダーを中心とした2日間のリハーサル風景、参加アーティストのインタビュー映像等を織り込んで構成されています。
<http://www.maryjoy.net /y-kyoku/tour.html>
1997年夏、アルバム「絵夢詩のススメ」で日本デビュー。その後『パールハーバー / ジャポニカEP』(戦争と日本をテーマにしたコンセプトアルバム)、『緑黄色人種』(生きることを詠ったコラージュアルバム)を発表。グローバルな視点と 独特の詩のセンス、変幻自在なその音楽スタイルにより各国の若者から熱狂的な支持を得た。現在もMC・プロデューサーとして、アメリカでライブ活動に取り 組んでいる。また、映像やデザインなど、メディアアート集団"E22 / Urban Demographics"の創設者でもある。2008年6月には、6年ぶりとなる日本語アルバム「歪曲」発表。8月2日には「歪曲ツアー京都巡礼」とし て京都メトロに降臨。
本作の監督・内野敦史は、2000年の初頭に初めてShing02のライブを観る。場所はUCバークレー近くのピープルズパーク。ベトナム戦争時代、反戦 運動の中心となった場所だ。そこでShing02が歌っていた曲は「パールハーバー」。日本語と英語を巧みに使い分け表現するアーティストの姿に内野は衝 撃を受け、早速本人の了承を得、ドキュメンタリー制作を開始した。全米最大級の日系人収容所テューリーレイク巡礼ツアーで垣間見たShing02の奥深い 歌詞の要因とは?そして2001年9月1日に発生し、世界を震撼させたテロ事件の後、日本にいたShing02から送られてきた歌詞「my nation」とは…?バイリンガルヒップホップアーティスト"Shing02"の歌詞の世界にフォーカスし、そのバックグラウンドを探ることにより、 アーティストの素顔とインスピレーションの源泉を探っていく。
「LIFE -fluid,invisible,inaudible...」DVD発売記念として高谷史郎×浅田彰トークイベントと上映会を開催!世界的に評価の高い マルチメディアアート集団「ダムタイプ」の芸術監督であり映像作家、美術家としても活躍するアーティスト高谷史郎と、坂本龍一のコラボレーションにより、 2007年山口情報芸術センター(YCAM)の委嘱作品として制作されたインスタレーション「LIFE - fluid, invisible, inaudible ...」のDVDリリースを記念し、発売記念上映会と、本作の作家の一人高谷史郎と、専門誌『サウンド&レコーディング・マガジン』編集長である國崎晋 氏、更にインスタレーションでの音響を担当したサウンド・エンジニアの佐藤博康氏を交えたトークイベントを開催!
2007年に山口情報芸術センター(YCAM)とNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて公開された、坂本 龍一と高谷史郎のインスタレーション『LIFE -fluid,invisible,inaudible...』。天井から吊られた9つの水槽で発生さ せた霧にさまざまな映像を投影し、気配とでも言うべき環境音や楽音で空間を満たすという他に類を見ないこの作品は、音楽やアートといったジャンルの枠を超 え、大きな反響を巻き起こした。もともとはオペラとしてリニアな時間軸をベースに制作されたものを、このインスタレーションでは“コントロール下に置かれ たランダムネス”という手法でもってノンリニアな作品として再構成したわけだが、坂本と高谷の2人は今回それをDVDというリニアな時間軸を持つメディア へ再変換するという果敢なチャレンジを行った。冒頭、YCAMの展示現場を複数台のカメラで撮影したシーンから始まり、あたかも記録映像的な様相を見せ る。しかし、霧に投影されたおぼろげな映像を眺めているうちに、インスタレーションを体験したときと同様、その霧の中へ取り込まれるような感覚に陥ってい く。それと同調するように画面に映し出される映像も、現場での記録からDVDのために新たに構成されたものへと移り、息苦しいほ どのストイックさと圧倒的なスピード感が“観る”という視点そのものを消しにかかる。一方、音に関しても5.1chサラウンド(正確にはサブウーファーを 使わない5.0ch)を使用することで 360度全方向から音が立ち現れ、インスタレーション版で表現されていた“庭のような気配”が再現されていく。部屋でDVDを観ていたはずが、気が付くと インスタレーション空間へと放り込まれたような気分になり、リニアな作品であるはずなのにいつしか時間の感覚が失われていく。オペラのリニア、インスタ レーションのノンリニアとは違った時間軸を手に入れ、『LIFE』はまた新しい位相を見せてくれたようだ。
--------------國崎 晋『サウンド&レコーディング・マガジン』編集長
京都市芸術大学環境デザイン科卒。84年アーティストグループ「ダムタイプ」の創設メンバーとして活動に参加。以降、ダムタイプのパフォーマンスやインス タレーションの制作に携わり、映像、照明、グラフィックや舞台装置デザイン等を手がける。個人の活動としては、1990年ダニエル・リベスキンドのディレ クションによるオランダの都市プロジェクト『STADSMARKERING-GRONINGEN』に浅田彰との共同制作で参加。99年坂本龍一オペラ 『LIFE』の映像を担当。01年バレンシア・ビエンナーレにて霧の彫刻家・中谷芙二子との共同制作作品『IRIS』発表。また、ソロワークとしての映像 インスタレーション『frost frames』(98年)に、『optical flat』(00年)に発表。レイハラカミのライブにおける3面スクリーンを駆使した映像等も製作。2007年3月~5月坂本龍一と共にインスタレーショ ン作品「LIFE -fluid,invisible,inaudible...」を発表。
52年東京生まれ。東京芸術大学大学院修士課程修了。78年『千のナイフ』でソロデビュー。同年、細野晴臣、高橋幸宏と『YMO』を結成。解散後も、音 楽・映画・出版・広告などのメディアを越え活動。84年、自ら出演し音楽を担当した『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞他を、映画『ラストエン ペラー』の音楽でアカデミー賞、グラミー賞他受賞。以後、活動の中心は欧米へ。99年制作のオペラ『LIFE』以降、環境・平和問題に言及することも多 く、アメリカ同時多発テロ事件をきっかけとした論考集『非戦』を監修。自然エネルギー利用促進を提唱するアーティスト団体artists'powerを創 始するなど、活躍は多岐にわたっている。90年よりニューヨーク州在住。
<http://homepage3.nifty.com/2touhey/>
ちょっと堅苦しい現代美術にクスッと笑えるスパイスを加え、見る人誰もが楽しめる作品を作り続ける籠谷シェーンとふじわらかつひとの二人によるアートユニット。ともに京都市立芸術大学彫刻専攻卒。お菓子の中に高級な洋菓子もあれば駄菓子もあるように、現代美術の中にも『駄美術』というものがあってもいいのではと、「楽しい」「おもしろい」作品を制作。彫刻だけでなく絵画、写真など表現方法にこだわらない制作を続けている。2004年「GEISAI#6」にて審査員特別賞(FPM 田中知之賞)、及びスカウト審査委員賞(ROCKET賞)受賞。
<http://www.voicegallery.org/>
京都市立芸術大学美術学部卒業。1986年にヴォイスギャラリー開設(2005年ヴォイスギャラリーpfs/wと改称)。自身のギャラリーにおいて現代美術の紹介、ギャラリー外でも展覧会やさまざまなプロジェクトに関わり、パフォーマンスやクラブイベントなど舞台系の制作(+出演)も経験。名村造船所跡地におけるNAMURA ART MEETING'04-'34の実行委員。
1975年、横浜に生まれる。中学時代から、8mm映画を撮り始める。大阪芸術大学映像学科に入学し、在学中に熊切和嘉監督作品「鬼畜大宴会」(97)、山下敦弘監督作品「腐る女」(97)の製作に協力。また、高岡茂監督作品「ベイビー・クリシュナ」(98)の助監督を務める。モントリオールで開催された「ファンタジア2000」で上映された短編映画「ALL YOU CAN EAT」を経て、99年、16mmによる長編映画「NNー891102」を監督。同作品は2000年ロッテルダム映画祭でも上映された。「おそいひと」(04)は長編第2作となる。最新作に、2007年夏に香川県で撮影が終了した「青空ポンチ」がある。
8月9日11時02分、長崎に原爆投下。タイトルの「NN‐891102」とは、長崎原爆投下時間を記号化したものである。機械的な旋律と、解体されたリズムを持つスキゾ的な現代音楽に乗せて、長崎原爆投下の日から始まる男の一生を描く。主人公の零一は原爆の爆音に魅了され、その後の生涯をその爆音の再現に費やすことになるのである。映画は1940年生まれの零一の少年時代から、西暦2000年8月9日、60歳になった零一の最後の凶器の実験までをフラッシュバックを多用し、複雑な構成で創られている。