<http://www.mao55.net/gohan/main.php>
作家。1966年生まれ。京都大学文学部仏文学科卒。1996年、短篇集『とーきょーいしいあるき』(『東京夜話』に改題)刊行。2000年、初の長篇『ぶらんこ乗り』刊行。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞受賞。2004年『プラネタリウムのふたご』、2006年『ポーの話』、2007年『みずうみ』が、それぞれ三島賞候補に。その他の小説に『トリツカレ男』『雪屋のロッスさん』、エッセイ・対談に『人生を救え!』(町田康 共著)、『その辺の問題』(中島らも 共著)、『いしいしんじのごはん日記』など。現在、京都に在住。KBSラジオにて音楽番組「ころがるいしのおと」DJ担当。(毎週土曜日午後4時〜)
<http://d.hatena.ne.jp/matsue/>
ドキュメンタリー監督。77年生まれ。東京都出身。99年日本映画学校卒業制作として『あんにょんキムチ』を監督。国内外の映画祭に参加し、山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波特別賞、NETPAC特別賞、平成12年度文化庁優秀映画賞などを受賞。その後OV『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズ『カレーライスの女たち』『セキ☆ララ』、2007年に発表の『童貞。をプロデュース』、2009年に入って発表の『あんにょん由美香』が相次いで大ヒットを記録。著書に『セルフ・ドキュメンタリー』『童貞の教室(よりみちパン!セ)』等があり、「映画秘宝」「映画芸術」では映画評を発表している。
<http://www.maenokenta.com/>
1979年、埼玉県生まれ。2000年頃より作詞・作曲を始め、東京都内を中心にライブ活動、自宅での録音を精力的に行う。2007年9月、アルバム『ロマンスカー』にてデビュー。同作収録の曲「天気予報」が映画『デトロイト・メタル・シティ』のメイキング映像の挿入歌として使用される。2009年1月、2ndアルバム『さみしいだけ』発表。2009年公開の映画『ライブテープ』(松江哲明監督)に主演。その上映に併せ日本全国のみならず、フランクフルト、ニューヨーク、ロンドンでもライブを敢行。2010年1月1日『ライブテープ オリジナルサウンドトラック』発売。9月『新・人間万葉歌~阿久悠作詞集』に「花のように鳥のように」(桂銀淑のカバー)収録。9月11日、武蔵野公会堂でのデビュー3周年記念ワンマンライブ。2011年2月6日3rdアルバム『ファックミー』発売。繊細にして大胆、ポップでロマンチックな、いま最も熱いシンガーソングライター。
Photo by Yoshimitsu Umekawa
<http://www.spopro.net/livetape/>
監督:松江哲明(『童貞。をプロデュース』『あんにょん由美香』)
唄・演奏:前野健太
演奏:~DAVID BOWIEたち~吉田悠樹(二胡)大久保日向(ベース)POP鈴木(ドラムス)あだち麗三郎(サックス)
参拝出演:長澤つぐみ
撮影:近藤龍人(『ウルトラミラクルラブストーリー』)
録音:山本タカアキ(『SR サイタマノラッパー』)
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2009年・元旦。東京・吉祥寺。初詣でにぎわう武蔵野八幡宮で、突如ギターをかき鳴らし歌いはじめるミュージシャン・前野健太。そこから吉祥寺の街の中を唄いながら歩きはじめ、最終目的地・井の頭公園のステージで、待ち構えていたバンドメンバーと合流し演奏するまでの全16曲を、74分1カットで記録した、前代未聞のライブドキュメント。巨大なステージと化した街を縦断し、時に戸惑いながら、時に猛々しく咆哮し、張りつめた緊張感と街の音に溶け合う16の歌。松江哲明とその仲間たちが一度たりともカットをかけることなく切り取ったかけがえのない時間。そしてそこに映り込んだ街に暮らす人たちの人生の断片。その途切れる事の無い映像と音に導かれてむきだしになってゆく、当たり前に奇跡的な情景を目の当たりにした時、あなたは何を思うだろうか?「生きていかなきゃねーーー。」映画ファン、音楽ファンはもちろん、否応無しに続く毎日を生きるすべての人たちに送る、究極の音楽映画!東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞受賞。ドイツ、NY、パリ、ロンドン、シンガポール、フィレンツェ、キャンベラなど、海外でも上映。「ドイツ・ニッポンコネクション」ではデジタルアワードを受賞!
撮影・構成:松江哲明
出演:前野健太/DAVID BOWIEたち/おとぎ話
整音:山本タカアキ
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ミュージシャン前野健太の2009年から2010年までのライブ映像を中心に構成されたドキュメンタリーDVD。『ライブテープ』の音響を担当した山本タカアキが今回も整音を担当。2月13日にリリースされた本作を特別に再編集した『DVライブバージョン』を爆音で上映!
東京都の青少年育成法が条例として可決された。そのあおりを受けて、ヴィレッジヴァンガードなどの大手本屋ではエログロ系の本を完全に撤去。自主規制に走った。そして京都でも同じような条例が可決されようとしている。どんどん端に追いやられる「性的な表現」。しかしそんな流れとは逆に、ネット上ではどんどん無修正動画がはびこっている。見えるところだけ規制をかけるというセコさのみが見える結果はもはやわかりきっている。現代におけるエロスとは何なのだろうか。今こそ先人と語り尽くすべきである。ササタニーチェ最新作であり、男性の性倒錯、女性のオナニーとは何かを問う、日本で初めてのバイブのドキュメント映画『すいっちん~おくがふかい、バイブしんせいき~』を上映。そして今を代表する映画監督・山下敦弘などを育てた映画界の巨匠であり生き字引・中島貞夫監督を迎えてトークショーを開催。『新極道の妻』や『制覇』などの娯楽映画で知られている中島監督だが、実は『セックスドキュメント エロスの女王』『セックスドキュメント 性倒錯の世界』などの性に関するドキュメントを1960年代の時点で撮り続けた人でもあった。世の中がオープンになり、エロいとされることが近くなったと言われている現代。はたしてそれは本当なのだろうか。戦後日本映画史を駆け抜けた中島貞夫監督、団鬼六賞を受賞した官能小説家・花房観音をゲストに迎え、戦後から現代にかけて、日本のエロスがどのようにして変わって行ったかを語りつくす。また今回のイベントではお客との質疑応答、対話時間を多く設ける予定である。
映画監督。1934年生まれ。『くの一忍法』で1964年に初監督。その後、東映にて『893愚連隊』『日本の首領 野望編』『新極道の妻たち』など、数々の映画を監督。ヤクザ映画からエロドキュメント、女性を繊細に描いた映画まで、そのジャンルは多岐にわたる。1987年に大阪芸大の教授となり山下敦弘などを育てた。毎週水曜日の夕方、KBS京都で『中島貞夫の邦画指定席』も放送中。
<http://d.hatena.ne.jp/hankinren/>
官能作家。第一回団鬼六賞大賞を「花祀り」にて受賞。京都女子大学文学部中退後、映画会社勤務などを経て「藩金蓮」名義でAV情報誌を中心にレビュー、コラム等を執筆。現役バスガイドでもある。ブログ「歌餓鬼抄」
ドキュメンタリー映像作家。1986年生まれ。2007年8月に、日本で初めての秘宝館ドキュメンタリーDVD『昭和聖地巡礼〜秘宝館の胎内〜』をリリース。自主制作映画にも関わらず各シーンから反響 を呼ぶ。2008年に上京、フリーカメラマンとして活動しつつ2010年5 月にドキュメントDVDマガジン「メイコグ」を発刊。4ヶ月毎に発行している。 最新作(メイコグ3号)はバイブのドキュメント『すいっちん〜バイブ新世紀〜』。
“デジタル映画の奇才”として過去に多くの話題を手掛けてきた秋原正俊監督の5月公開の新作『ルパンの奇巌城』の先行上映会がメトロ大學で決定!しかも、今回の上映は、日本の音楽シーンを縦横無尽に活躍する重金属打楽器演奏者スティーヴ・エトウ氏による生演奏="生サウンドトラック"という贅沢な企画!!
モーリス・ルブラン原作の映画『ルパンの奇巌城』は、独特の世界観は残しながらも、今までと一味違ったポップな味わいの作品に仕上がっている。主演はその多彩な声色から「七色の声を持つ男」と呼ばれる山寺宏一。その脇を岩田さゆり、初嶺麿代、黒川芽以、松田洋治、更にウド鈴木、増田英彦(ますだおかだ)など、一風変わったキャスティングで、他作品では見られないキャストの顔が見ることが出来る話題作!上映後には秋原正俊監督とスティーヴ・エトウ氏によるトークショーもあり!
1963年東京都生まれ。東京大学硬式野球部出身。1991年よりWOWOW番組プロデューサーとして、多くの吹き替え番組、情報番組を制作。主な作品にバットマン、ピングーがある。1993年4月に世界初のインタラクティブドラマ『ゲーム・ザ・ヘブン』(主演:田口トモロヲ)を制作。翌年、『妖蝶キリコ』(主演:千葉麗子)を制作する。1996年から博報堂に転じ博報堂電脳体に配属。2001年より、ネット映画をプロデュース。2004年より、プロデュース業だけでなく監督もすると同時に劇場公開作品制作に転じ、以降精力的に作品制作を行っている。2008年1月より全国デジタルカエル系主宰。文学作品を原作とした映画を多く製作している。地域とのつながりも強く、2008年よりひめじ観光大使、小山評定ふるさと大使に任免されている。
過去作品…『ママーン』(主演:松平健)、『春の居場所』(主演:堀北真希)、『富嶽百景』(主演:塚本高史)、『河童』(主演:谷中敦)、『銀河鉄道の夜』(主演:
谷村美月)、『斜陽』(主演:佐藤江梨子)、『聖家族~大和路』(主演:片桐仁)など
<http://www.steve.vc/> <Twitter: @Steve_Eto>
1958年、筝曲家の衛藤公雄の次男としてロサンゼルスで生まれる。弟は和太鼓奏者のレナード衛藤。1964年来日?80年代よりバンド活動を始め、爆風銃(バップガン)、PINK、PUGSなどのバンドで活躍。PUGSはU.S.デビューを果たし、全米ツアーやカレッジ・チャートへのチャートインも。プロとしては小泉今日子のデビューツアーから始まって、藤井尚之、COMPLEX、吉川晃司、三波春夫、三上博史、藤井フミヤ、及川光博、渡辺美里、大黒摩季、堂本剛、布袋寅泰などさまざまなアーティストをサポート。20年近く活動するデミセミクエーバーやデッチ上げバンドの二枚舌を継続させつつ、自作自演の映像を背負ってのソロ・ライヴも活発。2009年2月22日には、2000平米という広大な空間を持つ横浜大さん橋ホールにて完全ソロ・パフォーマンス「横浜ヒトリエンナーレ」を開催。2010年には「独りエンナーレ」2回目にして、弟の和太鼓奏者レナード衛藤と共演。その模様を収録したCD、ETO兄弟「ALIVE! II」を携えて、リリース・ツアー「GO! NORTH!!」敢行。
photo by Xin TAHARA
監督は秋原正俊。ただ文章を映像化するだけではない大胆な解釈から“デジタル映画の奇才”と呼ばれる個性派だ。そんな監督が次に選んだのは、モーリス・ルブランの「奇巌城」!今回初めての西洋文学である。独特の世界観は残しながらも、今までと一味違ったポップな味わいの作品に仕上がっている。主演はその多彩な声色から「七色の声を持つ男」と呼ばれる山寺宏一。本作では魅惑のアルセーヌ・ルパンを演ずる。その脇を岩田さゆり、初嶺麿代、黒川芽以、松田洋治らが固める。更に注目は個性豊かな脇役陣!教授役にはウド鈴木。彼のトレードマークのモヒカン頭を封印した姿は必見!他にも、増田英彦(ますだおかだ)、浪川大輔、松本梨香、末永遥など、個性派キャストも多数出演。一風変わったキャスティングで、他作品では見られないキャストの顔が見ることが出来る。
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◎あらすじ
ある日、地元の名士面河家の秘書が殺害された。事件の鍵を握るのは発見者である一人娘のジュンコ(西川風花)と、使用人レイナ(黒川芽以)。気が強いジュンコに対し、レイナは地味で口数も少ない。目撃証言も二人の違いを反映するかのように食い違っていた。刑事の柿田川(松田洋治)は犯人を射撃したというジュンコに事情を聞くが…。
「この事件の真相はこうです。」 突如現れた探偵の伊地知(岩田さゆり)は、犯人を“アルセーヌ・ルパン”(山寺宏一)とし、ルパンの遺体も発見され、事件は終息したかのように思えた。しかし、ルパンから挑戦状が伊地知のもとへ…。ルパンは死んでいなかった。一枚の不可解な暗号に翻弄される伊地知。解かれていく暗号の謎。そして最後の暗号が解かれた時、真相の扉が開く!
ここ日本でもすっり定着した"自転車カルチャー"、その決定版と言えるお祭りイベント『京都アースライド2011』が、今年も5/28(土)&5/29(日)の2日間に渡って開催されます! この環境と自転車をテーマに京都の歴史・文化・世界遺産を巡るサイクリングイベントの一環として、メトロ大學との共同企画が決定!日本を代表するブルース・ミュージシャンであり、自転車カルチャーにも造詣が深い近藤房之助さんのスペシャルLIVE、そしてCS放送でもお馴染みのスポーツナビゲータの白戸太朗氏を交えてのトークショー、そして圧倒的なスケールを誇るアフリカの自転車レース[ツール・ド・アフリカ]を追ったドキュメンタリー映画『Where Are You Go』の上映会もアリ、の盛り沢山!「自転車×京都」を走って、観て、楽しんで、存分に初夏の京都の風と自転車カルチャーを満喫して下さい
<http://www.fusanosuke.net/>
日米英を股にかけたさまざまなプロジェクトで活動する、日本では数少ない本格派ブルース・シンガー。1951年5月4日生まれ。愛知県出身。1976年よりブルースバンド「BREAK DOWN」のメンバーとして京都を中心に活動。1990年にライブ・アルバム「Heart Of Stone」でソロデビュー。同年B.B.クィーンズのメンバーとして「おどるポンポコリン」が大ヒット。日本レコード大賞を受賞している。その後も「The Deepest Pocket」「Fusa and THE GRUB STREET BAND」、「Fusanosuke & His B&O」といったバンドを率いたり、「木村充揮×近藤房之助」でのリリースなど、マイペースな活動を続けている。また、1998年には映画「SAMURAI FICTION」にも俳優として出演。B.B.クィーンズではコミカルなキャラを演じていたが、本来は硬派なブルースマンであり、数多いミュージシャンの尊敬を浴びる実力派のひとりであり、国内外問わずセッションの幅は圧倒的。海外ミュージシャンでは、B.Bキング、ロバート・クレイ、オーティス・ラッシュ、ボビー・ブランド、スタッフ等 多数のミュージシャンと共演する傍ら、日本に於いてもその音楽活動は、数多くのミュージシャンに影響をあたえている。近年は自転車カルチャーにも造詣が深い。
<http://www.maidotaro.com/>
(京都市東山区出身) 各地のトライアスロン大会、アドベンチャーレース大会のプランニングを手がけるほか、レースディレクター、コースディレクターとして、選手活動で培った知識、ノウハウを実際の形にすべく活動している。講演、セミナーなど多数実施。スポーツナビゲーターとしてマルチにプロフェッショナル活動を展開している。また、2008年秋にはトライアスロンの普及、発展を目指して「株式会社アスロニア」を立ちあげ、「ショップ」、「スクール」、「イベント」、「ブランディング」などの事業を展開。「Try! athlon!」を合言葉にこのスポーツを広めるべく疾走中!
エジプトのカイロと南アフリカのケープタウン間を4ヶ月に渡って自転車で駆け抜ける、ツール・ド・アフリカ。世界一長く、圧倒的なスケールを誇る自転車レースを、BFFの仲間であるZenga兄弟とBrian Vernorが追うドキュメンタリー。道端の自転車修理屋、スポーツバイクのレーサー、そして好奇心に満ちた人々と、ボーダーレスな自転車への愛を分かち合いながら進んで行く。一日あたり約110キロ以上もペダルを漕ぐ50名のレーサーと冒険家たちが、スーダンのヌビアン砂漠、荘厳なるヴィクトリアの滝を越え、冷たい波が押し寄せる大西洋を目指す。陽気なことからミステリアスなことまで、盛りだくさんの日々。総距離1万1200キロの壮大な冒険旅行は、人間の尽きることのない好奇心の 証でもある
『メトロ大學 緊急上映会』
東日本大震災による福島第一原発の事故によって、全ては遠い国の誰かの物語ではありえなくなったしまった。これは被災者の方々だけでなく私達現代を生きる一人一人に鋭く問いかけてくる現実です。
多くの表現者達は声を挙げ続けていました。2006年に青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設の現状を知ってもらう為、坂本龍一氏、Shing02氏、Christian Fennesz氏ら多くのアーティストが『STOP-ROKKASHO』プロジェクトを立ち上げ、映画『ヒバクシャ~世界の終わりに~』で放射能汚染ついての作品を発表していた映画監督の鎌仲ひとみさんは六ヶ所村の再処理工場を舞台にする映画『六ヶ所村ラプソディー』を発表し、精力的に活動をされていました。
今、山口県祝島とスウェーデンの原発建設を主題に、未来のエネルギーと生物多様性について描いた鎌仲ひとみさんが監督し、Shing02がサントラを監修した最新作『ミツバチの羽音と地球の回転』が日本各地で上映され、静かに、そして確実に多くの方々に波紋を投げ掛けています。
今回メトロ大學では、この問題について多くの人が気付き、自分なりに考える契機となった作品『ヒバクシャ~世界の終わりに~』、『六ヶ所村ラプソディー』の上映会を2夜に渡って緊急開催します。両夜とも、鎌仲ひとみ監督によるアフタートークも予定しております。
実の多くの示唆の富むこの映画を、是非多くの人に見て頂き、考えるきっかけとして頂きたいです。311以後を生きる、これからの私達自身をしっかりと見つめる為に。
□□□□□□□□□□
「311以後を生きる」
福島原発の事故によってすでに膨大な放射性物質が環境に放出されてしまった。放射性物質は自然循環に入り込み、私たちの元へとやってきた。
「ヒバクシャー世界の終わり」で私はヒロシマ・ナガサキ以降にうまれた新しい「ヒバクシャ」にイラクで出会った。石油争奪戦争に打ち込まれた原子力産業のごみから作られた劣化ウラン弾がイラクの子供たちから命を奪っていた。遠いイラクで起きていることと私たちが日本で毎日電気を使う生活がつながっていることをあまりにも多く人々が知らなかった。
原子力発電に頼ることの内実、意味を「六ヶ所村ラプソディー」で問いかけた。原発の正体、放射能汚染の危機を知ってもらいたかった。
そして、「ミツバチの羽音と地球の回転」で原発から足を抜く希望を描いた。希望へと至る道程には絶望が埋め込まれている。そこを経ることなくして希望を手にすることはない。二本の映画を観て311以降に生きることの意味を見出していただきたい。そして考えていただきたい私たちはこれから何をするのかを。
メッセージ:鎌仲ひとみ
公式サイト:<http://www.rokkasho-rhapsody.com/index2>
プロデューサー: 小泉修吉
監督:鎌仲ひとみ
撮影:大野夏郎、松井孝行、フランク・ベターツビィ
音楽:津軽三味線奏者 倭(やまと)〔小山内薫、永村幸治、柴田雅人〕、ハリー・ウィリアムソン
編集:松田美子
助監督:河合樹香
上映配給:巌本和道
編集スタジオ:ネオ P&T
録音スタジオ:東京テレビセンター
支援:文化庁
製作・配給:グループ現代
公開されてから日本全国500ヶ所以上の地域で上映され、 今なお上映が続けられているドキュメンタリー映画。
2004年、六ヶ所村に原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成した。
この工場の風下には豊かな農業地帯が広がっている。菊川さんは12年前からチューリップ祭りを開催し、再処理計画に反対し、くらしに根ざした運動を実践している。隣接した村々で農業を営む人々、特に有機や無農薬で安心、安全な作物を作ってきた農家もまたこの計画を止めたいと活動している。一方、六ヶ所村の漁村、泊では職を失った漁師の雇用問題が深刻だ。村はすでに再処理を受け入れ、経済的にも雇用の面でも必要だという考えが行き渡っている。2005年、イギリスの再処理工場で事故が起きた。取材で見えてきたのは事故の影響よりも、44年間日常的に放出されてきた放射性物質の行方だった。圧倒的な力と経済力に、普通の人々はどうやって立ち向かっていけばいいのだろうか。その取り組みを、人々の営みをそしてそれぞれの選択を見つめてゆく。
『メトロ大學 緊急上映会』
東日本大震災による福島第一原発の事故によって、全ては遠い国の誰かの物語ではありえなくなったしまった。これは被災者の方々だけでなく私達現代を生きる一人一人に鋭く問いかけてくる現実です。
多くの表現者達は声を挙げ続けていました。2006年に青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設の現状を知ってもらう為、坂本龍一氏、Shing02氏、Christian Fennesz氏ら多くのアーティストが『STOP-ROKKASHO』プロジェクトを立ち上げ、映画『ヒバクシャ~世界の終わりに~』で放射能汚染ついての作品を発表していた映画監督の鎌仲ひとみさんは六ヶ所村の再処理工場を舞台にする映画『六ヶ所村ラプソディー』を発表し、精力的に活動をされていました。
今、山口県祝島とスウェーデンの原発建設を主題に、未来のエネルギーと生物多様性について描いた鎌仲ひとみさんが監督し、Shing02がサントラを監修した最新作『ミツバチの羽音と地球の回転』が日本各地で上映され、静かに、そして確実に多くの方々に波紋を投げ掛けています。
今回メトロ大學では、この問題について多くの人が気付き、自分なりに考える契機となった作品『ヒバクシャ~世界の終わりに~』、『六ヶ所村ラプソディー』の上映会を2夜に渡って緊急開催します。両夜とも、鎌仲ひとみ監督によるアフタートークも予定しております。
実の多くの示唆の富むこの映画を、是非多くの人に見て頂き、考えるきっかけとして頂きたいです。311以後を生きる、これからの私達自身をしっかりと見つめる為に。
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「311以後を生きる」
福島原発の事故によってすでに膨大な放射性物質が環境に放出されてしまった。放射性物質は自然循環に入り込み、私たちの元へとやってきた。
「ヒバクシャー世界の終わり」で私はヒロシマ・ナガサキ以降にうまれた新しい「ヒバクシャ」にイラクで出会った。石油争奪戦争に打ち込まれた原子力産業のごみから作られた劣化ウラン弾がイラクの子供たちから命を奪っていた。遠いイラクで起きていることと私たちが日本で毎日電気を使う生活がつながっていることをあまりにも多く人々が知らなかった。
原子力発電に頼ることの内実、意味を「六ヶ所村ラプソディー」で問いかけた。原発の正体、放射能汚染の危機を知ってもらいたかった。
そして、「ミツバチの羽音と地球の回転」で原発から足を抜く希望を描いた。希望へと至る道程には絶望が埋め込まれている。そこを経ることなくして希望を手にすることはない。二本の映画を観て311以降に生きることの意味を見出していただきたい。そして考えていただきたい私たちはこれから何をするのかを。
メッセージ:鎌仲ひとみ
監督:鎌仲ひとみ
プロデューサー:小泉修吉、川井田博幸
撮影:岩田まき子
制作:グループ現代
◎写真協力:森住 卓
世界で初めて原爆が投下されてからすでに57年、経った。ヒバクシャはこの57年をどう生きてきたのだろうか。原爆の体験はこの間、日本や世界の人々と共有されてきただろうか?ヒバクシャとはどのような存在なのだろうか?
この疑問は98年、イラクを訪れ、湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾により白血病を病んだ多くの子供達に出会ったことから始まった。彼等は世界から隔絶し、自分に何が起きたのか語る言葉を持たず、十分な医療もなく、そして私の目の前で亡くなって行った。その中の一人、14才の少女、ラシャは「私を忘れないで」とメモを手渡した。ここから私のヒバクシャの声を聞く旅が始まった。広島で被爆した医師、肥田舜太郎は85才の今もヒバクシャの医療と人権の回復に情熱を傾けている。被曝体験から肥田医師は微量の放射能がもたらす危険を訴えてきた。肥田医師の活動を通して、人類史上稀に見る悲惨な体験から日本のヒバクシャが獲得した、アイデンティティ、そしてその魂のメッセージを探る。また一方で肥田医師の警告する微量放射能の被害は核開発、核実験、原発によって世界に拡散している。長崎に投下された原爆のプルトニウムを生産したアメリカのハンフォードでは50年以上も大量のプルトニウムを製造する過程で世界でも最大量、高濃度の核廃棄物の汚染にさらされてきた。そこに住む住民もまたこれらの放射能によってヒバクシャとなっている。この映画では核の被害者を等しくヒバクシャと呼びたい。放射能は目に見えないが確実にこの世界を汚染し続けている。だからこそ、今、ヒバクシャの声に未来へのメッセージに耳を傾ける。
2011年メトロ大學の開校を告げる第一弾は、作家のいしいしんじさんによる"「ほんとうのレコード」と蓄音機の会"!今宵はメトロ自慢のサウンドシステムはお休みを頂いて、昭和2年に作られたイギリス製の蓄音機で「生の音」を体感して頂きます。
とにかく驚かされるのはSP盤から流れ出る音の臨場感!メトロの地下空間の空気全体がふるえ、演奏者の息づかいが肌で感じられる程のナマナマしい音の響き。その時代のレコーディングスタジオの空気までが伝わってくる、タイムスリップ、そう、確かにその瞬間と時空が繋がっているかのような。戦前〜戦後の海外オリジナルプレスのSP盤、プレスリー、ブルース、ジャズ、クラッシック、更には国内に数枚しかないと言われるビートルズのSP盤までも聴ける貴重な機会!蓄音機と「ほんもののレコード」が誘うサウンドジャーニーへいざ!