2012(後期~)

2012.06.02(Sat)
  • 5:30pm 開場 6:00pm 開講 → 7:30pm 終講予定
  • メトロ大學
    テーマ『明日の音楽シーンを切り拓く』
    ~クリエイター必見!!! 敏腕マネージャーが語る、
    デジタル時代のミュージシャンシップ~
  • メトロ大學
  • 対談:永田純(音楽エージェント, プロデューサー)
    ×ゆーきゃん(シンガーソングライター)

そう、実はデジタル時代の今こそミュージシャンにとっての"黄金時代"到来なのです!
大貫妙子、野宮真貴、マイア・バルーや細野晴臣、坂本龍一らのプロジェクトに関わって来た敏腕マネージャーによるデジタル時代のミュージシャンシップ講座を開講します!

音楽業界が大変革にさらされる一方で、インターネットやPC、ツイッター等のSNSなどのデジタル革命で環境が飛躍的に変わった現在、いまや自分で作品を完成し、発表することができるようになった「ミュージシャン」ひとりひとりには大きな可能性が開かれています。しかし、「誰にでもチャンスがある」とも言えるそんな時代に新たな一歩を踏み出すには、自分で自分をマネージメントする=セルフマネージメントの考え方が必要。そこで今回のメトロ大學では、30年に渡り音楽シーンで活躍し、先頃、著書『次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル』を上梓、昨年秋に設立された”ひとり立ちするミュージシャンのためのエージェント”一般社団法人ミュージック・クリエイターズ・エージェント代表理事を務める永田純氏を講師に迎え、様々なライフスタイルの中で、各々が自由な音楽活動を実現していくための考え方、戦略や知識をレクチャー!更に、京都を象徴するシンガーソングライターであり、オンラインCDショップ『Sunrain Records』店主、更には京都が誇る全国区イベント[ボロフェスタ]の中心人物など多彩な顔を持つ「ゆーきゃん」氏をゲストに、これからの音楽シーンについて語り尽くします!!


  • 永田純

    http://www.mcagent.info/
    http://www.rittor-music.co.jp/books/11317309.html
    細野晴臣、坂本龍一、野宮真貴、たま、テイ・トウワ、マイア・バルー、レ・ロマネスクなどのプロジェクトに関わってきた音楽エージェント/プロデューサー。昨年設立された “ひとり立ちするミュージシャンのためのエージェント” 一般社団法人ミュージック・クリエイターズ・エージェント 代表理事を務める。有限会社スタマック代表。著書に「次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル」。


  • ゆーきゃん

    http://akaruiheya.moonlit.to/scrap.html
    シンガーソングライター。京都にて10年間続くインディ・フェス「ボロフェスタ」主催メンバーのひとり、オンライン・CDストア「サンレインレコーズ」管理人。これまでに『ひかり』(2004年 Waikiki Records)『sang』(2007年 NOISE McCARTNEY RECORDS)の2枚のアルバムをリリース、現在は池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)とのユニット「シグナレス」でも活動中。2011年10月、4年ぶりの新作『ロータリー・ソングズ』を発表。




2012.07.15(Sun)
  • 2:00pm 開場 2:30pm 開講 → 17:30pm 終講予定
  • メトロ大學:音楽ライター講座in京都 番外編』
    〜フェスティバルと音楽〜
  • メトロ大學
  • 講師:岡村詩野(音楽評論家)
    トークゲスト:五味岳久(LOSTAGE / THROAT RECORDS)
2012年4月に100000tで行われた「音楽ライター講座in京都」、メトロ大學として開催が決定!講師は前回と同じく、音楽評論家の岡村詩野さんが担当します。今回はテーマを「フェスティバルと音楽」とし、夏から秋にかけて行われるミュージックフェスティバルを中心に講義を進めます。トークゲストには、7月11日にアルバム『ECHOES』をリリースし、FUJI
ROCK FESTIVALに初出場する、LOSTAGEの五味岳久さんを迎えます。祇園祭も真っ只中の京都、まさにフェスティバルシーズンということで、情熱にあふれた講義とトークを楽しめるはず。みなさまの参加をお待ちしています。

  • 岡村詩野(音楽評論家)

    http://nishireco.jugem.jp/
    東京生まれ京都育ちの音楽評論家。『ミュージック・マガジン』『朝日新聞』『CDジャーナル』『VOGUE NIPPON』『FUDGE』などでの執筆、また、自主制作の音楽雑誌『kitten』をまもなく電子版で復刊予定。
    『nishiazabu record store』(FM NORTH WAVE)、『radio kitten』(レインボータウンFM)でラジオ・パーソナリティを務めているほか、2012年4月より毎週土曜日16:30より、KBS京都でナビゲート番組『Kyoto Jamble Street』がスタート。


  • 五味岳久(LOSTAGE / THROAT RECORDS)

    http://www.lostage.co/
    http://takahisagomi.com/
    LOSTAGEは2001年に地元奈良にて結成。何度かのメンバーチェンジを経て、現在は五味岳久(B,Vo)、五味拓人(G)、岩城智和(Dr)の3人編成となっています。UKプロジェクト、トイズファクトリー、アボカドレコーズから作品をリリース後、2011年に自主レーベル「THROAT RECORDS」を立ち上げ、ミニアルバム『CONTEXT』を発表。2012年7月11日に自主レーベル初となるフルアルバム『ECHOES』がリリースされます。
    インディー、オルタナティブロック、パンクからの影響を反映させつつも、強度を持った音の数々はLOSTAGEが築きあげてきた証。ダーティなイメージから一転して見せる、ポップソングも魅力の一つとなっています。また、心の奥に鋭く突き刺さるような歌詞も印象的で、それらは五味岳久さんの弾き語り時に、よりはっきりと伝わってきます。
    今回、トークゲストとして登場する五味岳久さんは、バンドメンバーである五味拓人さんのお兄さんにあたります。自主レーベル「THROAT RECORDS」は五味岳久さんが代表を務め、LOSTAGEのリリースはもちろん、グッズ販売も手がけています。また、Twitterアイコンの描き手、そして様々なバンドのアルバムジャケットやグッズのイラストを担当。著書『五味アイコンブック #oshare in DICTIONARY (P-Vine Books)』、iPhone/iPodアプリ『GOMICON MAKER』もリリースし、イラストレーターとしても活躍しています。


2012.08,17(Fri)
  • 6:30pm 開場 7:00pm 上映開始 → 9:40pm 終映予定
  • CONSTRUCTIVE GRAVITY SPECIAL!
    第一部:メトロ大學 映画『サウダーヂ』上映会
  • メトロ大學
  • 上映:映画『サウダーヂ』

    映画公式HP:<http://www.saudade-movie.com/

魂に響く映画として、仏ナント三大陸映画祭の最高賞受賞というインディーズ映画としては異例の快挙、さらに各地の映画祭でも口コミから空前の評判を呼び、日本全国で異様な熱気を帯びた上映が続く映画『サウダーヂ』!今宵はその映画で初主演をつとめたstillichimiyaの田我流(でんがりゅう)の新作『B級映画のように2』のリリースパーティーを記念して、第一部[メトロ大學]で、映画『サウダーヂ』上映会を開催します!!!

ヒップホップのリズムに乗せて、地方都市で暮らす若者達の閉塞感をリアルに描き、現代社会が抱える問題に真っ正面から挑んだ問題作!是非ご覧下さい。


  • 映画『サウダーヂ』

    [2011/167min/35㎜/カラー]

    制作:空族/『サウダーヂ』製作委員会
    エグゼクティブ・プロデューサー:笹本貴之 プロデューサー:伊達浩太朗/富田智美
    監督:富田克也  脚本:相澤虎之助/富田克也  撮影:高野貴子  録音・音響効果:山﨑厳 
    助監督:河上健太郎  編集:富田克也/高野貴子

    【出演者】
    鷹野毅・・・堀精司
    伊藤仁・・・保坂/ビン
    田我流(from stillichimiya)・・・天野猛
    ディーチャイ・パウイーナ・・・ミャオ
    ---------------------
    【イントロダクション】
    『土方、移民、HIPHOP 『この街で一体何が起きている?!』
     不況と空洞化が叫ばれて久しい地方都市。“中心”街。シャッター通り、ゴーストタウン。それがアジアNO1の経済大国と呼ばれた日本の地方都市の現状である。しかし街から人がいなくなったわけではない。崩壊寸前の土木建築業、日系ブラジル人、タイ人をはじめとするアジア人、移民労働者たち。そこには過酷な状況のもとで懸命に生きている剥き出しの“生”の姿があった。街そのものをテーマに、実際にそこで生活している人々をキャスティングしてつくられたこの作品には、これまで日本映画ではあまり描かれる事の無かった移民たちの姿が描かれている。特に100年前に日本からブラジルに渡った日本人の子孫たちのコミニティは国内において大きな規模を成している。移民の問題は世界的な課題であり、そこでは差別や経済格差、文化間の衝突は避けられない。
    ---------------------
    【ストーリー】
    山梨県・甲府。変哲の無い街。人通りもまばらな中心街、シャッター通り。不況の土木建築業、その中に日系ブラジル人•タイ人をはじめとする様々な外国人労働者たちがいる。HIPHOPグループ「アーミービレッジ」のクルー•猛は“派遣”で土方として働き始める。両親は自己破産しパチンコに逃避、家庭は崩壊している。弟は精神に異常をきたしていた。
    猛の働く建設現場には多くの移民達が働いていた。そんな中、猛は現場で土方ひとすじに生きて来た精司や、同じく派遣されてきた、タイ帰りだという保坂に出会う。仕事帰りにタイパブに連れて行かれる猛。楽しそうな精司とタイ人ホステスのミャオ。盛り上がる精司や保坂に違和感を覚え、外国人を敵視する猛。

    一方、精司の妻の恵子は、セレブな客•由美に誘われ、怪しげな水を売る商売に手を染め始める。精司はタイ人ホステスのミャオにのめりこみ、いつしか全てを捨ててミャオとタイで暮らす事を夢想しはじめる。しかしミャオはタイに離れて暮らす家族を支えるために日本で働き続けなければならない。追い詰められ、廃業する下請け。この街に見切りをつけようとする保坂。

    “saudade”  一言では説明できないポルトガル語。郷愁、情景、憧れ。そして、追い求めても叶わぬもの。

     不況が深刻化し、真っ先に切られる外国人労働者たち。住み慣れた日本を離れ、遠い故国に帰るしかないのか?彼らは働き、子供を育て、この国で生きてきた。彼らの故郷はこの国、この街なのだ。無視される叫び。すれ違い、交差する思い。
    苦難を忘れる束の間の喜びのとき、彼らは集い、歌い踊る。その移民たちの交歓の輪の中に、猛のかつての恋人、まひるがいた。日系ブラジル人デニス率いるHIPHOPグループ「スモールパーク」の存在を知る猛。まひるは彼らとの共生を信じ、猛は否定することで自分で支えようとする。そして日本人と日系ブラジル人二つのHIPHOPグループが競い合うパーティーの夜が始まる…。


  • 富田克也[監督・脚本・編集]

    1972年山梨県甲府市生まれ。東海大学甲府高等学校卒業後、音楽の道を志し上京。音楽活動に出口を見いだせず映画を観まくる日々、いつしか自身で映画を撮りたいと思うようになる。都内で配送業に従事しながら、製作期間5年、上映時間140分の処女作『雲の上』(8mm) を2003年に発表。監督、脚本、編集を自ら手がけたこの作品は「映画美学校映画祭2004」の最優秀スカラシップを受賞。この賞金を原資に『国道20号線』(16mm/77min)を製作し2007年に発表。同年10月に甲府の桜座で自主上映会を開催後、東京渋谷UPLINK Xにてロードショー公開。2008年に入り単館系劇場にて全国公開された。「映画芸術」誌上にて2007年日本映画ベスト9位選出、映画界に波紋を呼び、文化庁の主催する日韓映画祭を含む国内外の映画祭で多数上映されてきた。


2012.09,08(Sat)
  • 5:30pm 開場 6:00pm 開講 → 8:00pm 終講予定
  • メトロ大學 『土取利行の邦楽番外地』
    ー添田唖蝉坊・知道の明治大正演歌の世界ー
    歌うジャーナリスト・演歌師が、うたを忘れた日本人のために蘇る!
    〜レクチャー&スペシャルライブ〜
  • メトロ大學
  • 出演:土取利行(うた・三味線・打楽器)
    聞き手:小崎哲哉(あいちトリエンナーレ2013舞台芸術統括プロデューサー『REALTOKYO』『Realkyoto』発行人兼編集長)
‘70年代の京大西部講堂から、間章のプロデュースによって近藤等則、阿部薫をはじめ、先鋭的演奏者デレク・ベイリーやミルフォード・グレイブスらと伝説の演奏を繰り広げて来た異能のパーカッショニスト土取利行。その後20世紀最大の演出家ピーター・ブルックの国際劇団で演奏家、音楽監督として30年間におよぶコラボレーションを続け、大作「マハーバーラタ」を代表とする多くの作品を手掛けて来た。同時に世界各地、特にアフリカやアジアに赴き伝統音楽や芸能を修め、日本古代音楽へと遡行。‘87年に孤高の三味線弾き唄い、語り奏者の故・桃山晴衣と岐阜郡上八幡に立光学舎を設立し、地元の芸能の復活と日本音楽の再生のために力を注いでいる。
 今回のプログラムは、桃山晴衣が「梁塵秘抄」に始まる日本の民衆歌謡の原点を追求する中で、近代流行歌の元祖といわれ、"日本のボブ・マーリー"とも称される添田唖蝉坊の子息で演歌師でもあった添田知道師から長年にわたって「演歌」の実態を直接学んでいたことから、彼女亡き後、土取がその作業を続けてきたことに端を発する。明治からの欧米追随型の国家政策により、うたや音楽の根がことごとく断ち切られている日本の現実を、明治大正の民衆歌「演歌」を通して鮮やかに浮かびあがらせる。パーカッショニストとしてではなく、うた・三味線を持って。
 
<明治大正演歌とは>
  「演説会から演歌へ……明治時代の民権運動者は、藩閥明治政府の弾圧によって、演説会を中止させられるや、歌によって大衆にアピールしようとした。そこで演説にかわる「演歌」という新語ができたのである。」(添田知道『演歌師の生活』)

  • 土取利行(つちとり としゆき)

    http://homepage2.nifty.com/w-perc/
    1950年香川県生まれ。音楽家、パーカッショニスト。
    CD「オーガニック・ダンス・パーカッション」「ドラム・スカイ」「マハーバーラタ」他多数。2008年に、古代三部作復刻新盤「銅鐸」「サヌカイト」「縄文鼓」を、南仏での現地録音「暝響・壁画洞窟」と同時リリース。古代音楽を通してメキシコの古代楽器演奏集団トリブ、アイヌの安東ウメコと共演。ピーター・ブルック国際劇団では、演奏家・音楽監督として「ユビュ王」「鳥のことば」「マハーバーラタ」「テンペスト」「ハムレット」、最新作「ティエルノ・ボカール」などを手掛ける。日本では大野一雄、慶人、田中泯、山田せつ子など舞踏家とのコラボレーションを始め、五木寛之戯曲「蓮如」の音楽制作、呉鼓打楽器集団での演奏活動など多岐にわたる活動を展開。著書『螺旋の腕』(筑摩書房、)増補新版『縄文の音』(青土社)新刊『壁画洞窟の音』(青土社)訳書ハズラト・イナーヤト・ハーン『音の神秘』(平河出版)


  • 小崎哲哉(おざき てつや)

    http://www.realtokyo.co.jp/
    1955年東京生まれ。編集者・文筆家。和英バイリンガルのカルチャーウェブマガジン『REALTOKYO』(www.realtokyo.co.jp)及び『REALKYOTO』(www.realkyoto.jp)発行人兼編集長。89年、新潮社で文化情報誌『03 TOKYO Calling』の創刊に副編集長として携わり、同社退社後はCD-ROMブック『マルチメディア歌舞伎』、写真集『百年の愚行』などを企画編集。インターネットエキスポ日本テーマ館『Sensorium』、愛知万博テーマ普及誌『くくのち』、ウェブマガジン『先見日記』のエディトリアルディレクター、現代アート雑誌『ART iT』創刊編集長などを歴任した。京都造形芸術大学客員教授