2011.12.04(Sun)

  • Open18:00 /Start19:00
  • [WHITEHOUSE/William Bennett]
    CUT HANDS + RAMLEH
    Japan Tour 2011
  • ノイズ, パワーエレクトロ
  • Special LIVE:
    CUT HANDS(William Bennett a.k.a. WHITEHOUSE, UK)
    / RAMLEH(Broken Flag,UK Japan Premier Live )

    HP:<http://www.artecnico.com>
    お問合せ:アルテクニコ <info@artecnico.com>

2010年代以降、次々と30周年を迎える、国内外のノイズ ・エレクトロニック・ミュージックの大輪繚乱を讃えて、今や伝説の存在と謳われるアーティストの中から、珠玉の2組が饗宴するスペシャル・プログラム!まずは、今夏伝説となったフリーフェス「FREEDOMMUNE 0<ZERO>」での目玉アクトでもあったUKパワーエレクトロニクスの創始者「WHITEHOUSE」の再来日が決定!!今回は主宰のウイリアム・ベネットの最新のプロジェクト『CUT HANDS』でのライブを披露!!ひりつくような高音部と時鳴る低音が同居した純粋ノイズにベネットの絶叫が被さる“パワー・エレクトロニクス”を完成させ、ノイズのイメージ戦略に先鞭をつけることになった伝説的にユニットであり、「聴いたことのない極限の音楽」を標榜する「WHITEHOUSE」の活動は結成から30年以上が経過したいまでも、蕩尽し尽くせない高いポテンシャリティを秘めている。更に今回は同じくUKより、UK 屈指のノイズ・レーベルの名門、ブロークン・フラッグを主宰するコア・グループ『ラムレー』が2012年に自身の30周年祭を控え、垂涎のジャパン・プレミア・ライヴを実現!!その30年に及ぶ活動の集大成とも云える、ノイズ美学を極限まで高めた音塊を叩きつけ、伝説の存在達と真剣に競い、語り合う。多くのノイズファンを唸らせるであろう興奮の坩堝にその身を投じて、しばし日常を離れてはいかがなものか!?

※尚、今回来日する「RAMLEH」、「CUT HANDS」 のツアー限定500枚のCD シングル付チケット先行発売を行なっています。
海外からのCDのご注文に対応する併売を行なっておりますので、確実に入手をご希望のお客様は下記のアドレスから詳細を確認の上、メールにてご用命下さい。( グッズなどの情報も随時更新予定です。)
HP:<http://www.artecnico.com>
お問合せ:アルテクニコ <info@artecnico.com>


  • CUT HANDS(William Bennett a.k.a. WHITEHOUSE, UK)

    カット・ハンズはウィリアム・ベネット(ホワイトハウス)の固有の変異プロジェクトである以上に、ホワイトハウスの活動史に重要な根幹を通底しながらも、鬼才ウィリアム・ベネットならではの、より過激な音の希求的存在としての思念が産出した、全く新しい創造物と言えるであろう。

    また、ウィリアム・ベネットと、その固有のプロジェクトについて紐解くのであれば、ホワイトハウスの略歴を除外する事なく、その本質に触れる事が、より望ましく自然な説明経緯となるに違いない。

    80年代初期、UK ノイズ・ミュージック・シーン黎明期に勃興した、カム・オルグ・レーベルの主宰アーティスト、カム、そしてホワイトハウス。カム解体後速やかに再編成されたホワイトハウスは、80年にファースト LP『バースデス・エクスペリエンス』を発表し、同年にリリースされたカセット作品『ウルトラサディズム』は、後にマルキ・ド・サドへの傾倒を濃密に窺わせるセカンド LP『トータル・セックス』としてリリースされ、ノイズ・ミュージックの形而上学的変異を促進した、先駆者的存在とならしめた。

    翌81年に続くサード LP では全面的に発禁処分の対象となる、屹立する男根をカバー・アートワークに映し込む『エレクター』で物議を再燃させ、名曲「シットファン」が誕生。更に同年発表の4作目『ブッヘンバルド』ではナチスの収容施設が存した村の名称をアルバム・タイトルに掲げ、作品中にボストンの冷淡な絞殺魔、アルバート・デサルヴォに捧ぐとして、パワー・エレクトロニクス・ノイズを用いて猟奇的快楽殺人のオーラル・ノイズ化を試みており、それは同年3枚目と云う短期間での発表となった、(ナース・ウィズ・ウーンドとのスプリット・アルバムを除く)5作目のアルバム『(サディストにして、大量殺戮者)ペーター・キュルテンに捧ぐ』により、そのシリアル・キラー・ノイズの病的激症化が、より顕在的になって行くのである。

    ホワイトハウスは僅か2年の間に5作品ものアルバムを制作しているが、当時、これらの作品は最も過激な電子ノイズの音源と、多種多様の異常性を包括するコンセプトに浸潤した音楽パッケージ群であり、アートワークのコピーを LP ジャケットに貼付けただけの装丁であったにも関わらず、その不穏当さに満ちた外観が更に奇異なる異彩を放っていた。この独特の制作形態は82年に発表されたシリアル・キラー・ノイズの総典、6枚目『サイコパシア・セクシュアリス』、醜悪な穢れに堕ちた亡国の7枚目『ニュー・ブリテン』、そしてコンシューマー・エレクトロニクスのメンバー、フィリップ・ベストを迎えてのリリースにして、名曲「ティット・パルプ」を収録した、通算8枚目となる83年の『ライト・トゥ・キル(アンドリュー・デニス・ニールセンに捧ぐ)』に至るまで続き、ナチスの鉤十字のイメージに近似するカム・オルグ十字を、その作品群の装丁に添えていた。

    (カム・オルグ・レーベルもしくは)初期のホワイトハウスの存在は、他とは一線を画すものであり、その不穏当で過激かつ異常性の浸潤した作品群の源泉であり、また或る種の現実的感覚を超越した、真実在に君臨し続ける事によって、その存在の普遍性を絶対的なものとしたと言えるだろう。多くのマニアやファンは白い家で行われる、数々の音響秘事から眼を背ける事が出来ず、聴覚を蹂躙される事に酷く快感を覚えた者達であったが、その記憶は塩化ヴィニールの匂いと共に、永く留められているに違いない。

    常識を嘲笑し陵辱するかのようなライヴ・アクションでも数々の伝説を産み出した初期のホワイトハウス。83年のオーディエンス・ビーター事件、米・西海岸でのライヴでの教会からのバッシング、また実際に目撃した、米シカゴでの異なる属性(タトゥ入り暴走族系と、スキンヘッズ系)の集団が、ホワイトハウスの演奏中に少なくとも15~20名での壮絶な殴り合いの乱闘(この公演でグラス破片の飛散により、ウィリアム・ベネットは手に8針の縫合を受けている)をする等、彼らのライヴ・アクションの幾つかを採ってみても、その異常な演奏の光景(穏当なライヴも通常あるのだが)は、単なるノイズ音楽のものとは全く異質で想像を超えたものであった。

    故にその狂気はリアリティそのものとなってしまう、事件化の絶えない不安定要素であり続けた結果、実際に海外では80年代初期からの多くのホワイトハウス・ファン=フリークが、そのライヴ・アクションの証言者たり得るのである。これが数多く存在する真のリアリティの先にあるモノを観てしまった者の「宿業」のようなものと解しているが、そのように単に音そのものだけでない、常軌を逸した過激さの希求こそが、正にウィリアム・ベネットの創作原点と言えるであろう。カット・ハンズは更にその延長線上に在り、新たな真実在の産声を、インテンス・アフロ・ノイズに換えて実に8年の歳月を超えて上げたのである。

    カット・ハンズの音響的な影響力を確認する事が出来たのは、今年8月23日の事。川崎市東扇島でのフリー・ドミューンにライヴ出演をすべく、カット・ハンズ名義で来日中であったウィリアム・ベネットが、先述のフリー・ドミューンが悪天候のため、中止になった事を受けて、プロデューサーの宇川直宏氏の指揮の下、ドミューン・スタジオ・ライヴのストリーミング及び、インタビュー、インキャパシタンツの美川俊治氏を交えてのトーク番組に出演する事が発端となって始まった。

    既発のCDアルバム『アフロ・ノイズI』は拝聴していたのだが、比較的小規模のスタジオ・ライヴであったにも関わらず、その圧倒的なアフロ・ノイズの過激さに震撼した。と、同時に直感でホワイトハウスに追随するプロジェクトを創り上げた事実にも驚愕せしめられた。その場を高密度なオーラル・ノイズで満たした事も、ホワイトハウスとは全く異なる資質のプロジェクトで在りながら、結果的にはどこか酷似しているように想えたのである。

    そう、ライヴでしか解らない何かに、その端緒を垣間見出したのかも知れない。今回の東京・京都の公演では、異なる会場の特性を、より多く引き出すための条件やセッティングを想定しているが、きっと素晴らしいインテンス・アフロ・ノイズ、それも極太の強烈なブラック・アフリカのエトスをたっぷりと聴衆に浸潤させてくれる、パワー・エレクトロニクスの咆哮と屹立に期待を寄せている。

    恐らくUNIT東京においては、先のワイヤーUK来日公演時の頃より導入されている、アナログPAとそのシステムが、より過激さを増した開放的なオーラル・ノイズのプリミティヴ空間を創出し、クラブ・メトロでは対照的に濃密に総てが収斂された空間に、高低にメリハリを利かせた音響によるエレクトロ・ボディ・ピアシングで、直観的なインテンス・アフロ・ノイズの醍醐味が演出される可能性が高いはずだ。

    真実在のリアリティに基づくエンターテイメントこそ、言葉では解り難いが、ホワイトハウスとカット・ハンズのそれぞれに内在する存在理由である事は、先述の事実群を根拠として疑いないであろう。また、共通要素の存在については、部分的な証として、カット・ハンズのアルバムに、実に3曲ものホワイトハウスの楽曲が含まれている事も興味深い事実として、その推察や想像に拡がりを感じる事が出来るのではないか。

    『バード・シード』、『アセティシスツ』、『ラケット』からの単なる出典と云うよりも、遡って03年の12インチ・シングル『リッグル・ライク・ア・ファッキンッ・イィル』もしくは97年に自身のスーザン・ロウリー・レーベルからリリースしているコンピレーション・アルバム、『エクストリーム・ミュージック・フロム・アフリカ』のリリース時の頃より、周到に用意されて来た確信犯(新・真実在がホワイトハウスではなく、他の何かとして創造される兆しと予感した)の弛まぬ実験が、表面的にはホワイトハウスの楽曲特性の変質に見せかけたその裏側に孕み続け、既成事実の積み重ねとなり、他ならぬカット・ハンズに結実しているのだとしたら?

    なお、先述の3曲は、いずれもツァイトクラッツァーとのコラボレーションで取り上げられているが、熱心なファンの皆様には、既にご賢察の事と思う。

    ここで90年代、および00年代の作品については割愛させて頂き、カット・ハンズの楽曲特性に目を向けたい。

    カット・ハンズの音響的な構成は極めてシンプルに思える。故にエレクトロ・プリミティヴのへヴィネスも聴いてしまえば解り易い。しかし、パーカッションを用いる事から、先入観が生じ、ニュー・エイジ・サウンドを想像してしまうのは余りに短絡と言える。既存のリスナー達がその点を克服してくれていれば、実に有難い事である。

    かつての代名詞である、フィードバック・ノイズ、パワー・エレクトロニクス、エクストリーム・ミュージックの先駆者としての文脈から、インテンス・アフロ・ノイズへの著しい変貌は決して容易ではなかったであろう。何を以って過激な音響や精神的要素を追認可能か、獲得出来るか、は、鬼才であってもその端緒から伸展し、更に高次元の創作物を模索するのに少なくとも8年間のうち、大部分を費やしている事からもその労苦を窺い知る事が出来る。

    アフリカの楽器=ジャンベ、ドゥンドゥン等の大小様々なパーカッション、金属片で出来たセ・セ等を手にした時から、強烈なブラック・アフリカのエトスを感じたに相違ないだろうが、それらを用いての新たな過激音源の創出を試みに、昨今のテクノロジーを駆使しての、質的次元を高めたパワー・エレクトロ二クスとの邂逅を果すと云う、運命的な出逢いがもたらされたのは、直観的な閃き故か、それとも単なる偶然なのか。いずれにしてもそうそう容易く起こる事ではない、ひとつの奇跡であったであろう。ホワイトハウスから3枚のアルバムを橋渡しにカット・ハンズへ。今一度鬼才ウィリアム・ベネットの描く新たなプリミティヴ・アートは、その奇跡のノイズ・ピアシングの咆哮と屹立で、聴覚を鋭く貫き抉る最高の激痛と振動で鮮烈な震撼を贈ろうとしているのだ!


    ◎CUT HANDS -『AFRO NOISE I EP』
    80年代に勃興したカリスマ・ノイズ・グループ Whitehouse のキャリアを経て、今、極太のインテンス・アフロ・ノイズが屹立する!! 鬼才 William Bennett の最新ユニット CUT HANDS が贈る、未発表3曲収録・初回限定500部の来日記念盤を提げ、待望のライヴ公演に臨む!


  • RAMLEH(Broken Flag,UK)

    0年代初期、UK ノイズ・ミュージック・シーンの黎明期に勃興したブロークン・フラッグ・レーベルの主宰アーティスト。その核となるゲイリー・ムンディの謎めいた存在感は、同時期から継続している、クライストヴァール、90年代では、ス・パ・イ・ト・等のソロ活動と共に、常にラムレーのカルト色を彩って来た。

    パワー・エレクトロニクス・グループとして知られるラムレーの最初のリリースは、自身のレーベル、ブロークン・フラッグの栄えあるカタログ#1を付番した『31/5/1962-1982』を皮切りに、元、ホワイトハウスのメンバー、フィリップ・ベスト(後にラムレーのメンバーとなる)とのスプリット・アルバム『ア・リターン・トゥ・スレイヴリー』、珠玉の7インチ作品『ザ・ハンド・オブ・グローリー』、鋼製缶入6本組カセット・ボックス、『アウェイク』(ハービンガー・サ
    ウンドよりCD化予定)と続き、82年~85年の間にそのエレクトロニクス・ノイズのオリジナリティを、虐殺、死体嗜好症、消毒臭気等のネガティヴなイメージと共に、英国から日本へとノイズ・マニアの間にそのエレクトロニック・ヘヴィネスを移植・定着させている。

    そして87年リリースのコンピレーション・アルバム『ネバー・セイ・ホェン』にラムレー、トータル、アンコミュ二ティ、アンドリュー・チョーク、ジョナサン・ベイリー、ジャンカルロ・トニウッティ等の参加を得て、ブロークン・フラッグに賛同するアーティスト達をも、その魅力に凝集させ、今日までレーベル・カラーの象徴として愛聴されて来たのである。

    今回の来日公演では、88年にブロークン・フラッグよりJFK名義でカセット作品をリリースしている、アンソニー・ディ・フランコ(90年代初期よりラムレーに参加。他、AX、エスニック・アシッド名義での活動有り)を伴い、最初期のパワー・エレクトロニクス・サウンドに原点回帰し、往年の名曲、最新録音のシングル曲等が披露される。そのステージでは、当時の狂信的マニアから、昨今ノイズに関心を持ったリスナーに至るまで、必見のノイズ絵巻になる事は疑いない。

    また、ラムレーにはもう一つの音楽性=ノイズロックが内在し、特に90年代以降はゲイリー、アンソニーの両名を初め、フィリップ・ベスト( コンシューマー・エレクトロニクス / ホワイトハウス )、ドラムスにマーティン・ワッツ(ブレスレス=4AD レーベルの、UK インディー・ロック・バンド。ゲイリーも所属)、そしてスチュワート・デニソン(スカルフラワーのドラムス)と云うメンバー構成で、サイケデリックなギターと、エレクトロニクス・ノイズの融合を図り、多面的活動を維持して来た。

    なお、周知の通り、フィリップ・ベストはホワイトハウス、スカルフラワー、コンシューマー・エレクトロニクスでの活動を並行して行なっており、ラムレー、ホワイトハウスのメンバーとして重要な役割の担い手であったが、現在はラムレー、スカルフラワー、ホワイトハウスのいずれの活動からも脱退し、主としてコンシューマー・エレクトロニクスでの活動に注力している。

    現在、ラムレーはパワー・エレクトロニクスのデュオとして、一方でノイズ・ロック・トリオとして、それぞれの音楽的境界線上を自由に往来しながら、ブロークン・フラッグ・レーベルの30周年を2012年に迎えようとしている。09年にリリースされた『ヴェイルディクション=告別』以後、更なる深化を促すパワー・エレクトロニクスのニュー・シングル『ガイドラインズ / メモリーズ・オブ・エンパイア』を提げ、ノイズ史の影に潜み続ける謎めく存在の全貌が、遂にヴェールの剥落と共にジャパン・プレミア・ステージでいよいよ公開される。
    期して待て!


    ◎RAMLEH -『GUIDELINES / MEMORIES OF EMPIRE』
    80年代 UK ノイズ・シーンの黎明期を牽引した、Broken Flag レーベルの旗手RAMLEH !! レーベル生誕30周年を2012年に控えての初来日プレミア・ライヴを祝し、来日記念盤 CD シングルを緊急リリース!未発表・最新録音で刮目の2曲収録。初回完全限定500部。完売御免!


前売¥3,500 ドリンク代別途 当日¥4,000ドリンク代別途
チケットぴあ(0570-02-9999/0570-02-9966、Pコード:154-237)
ローソンチケット(0570-084-005、Lコード:57149)
e+ (http://eplus.jp/) にて10/22より発売
※前売発売場所:ぴあカウンター、ファミリーマート、サークルKサンクス、ローソン
※前売りメール予約→ticket@metro.ne.jpでも受け付けています。
前日までに、公演日、お名前と枚数を明記してメールして下さい。前売料金で入場頂けます。
※尚、今回来日する「RAMLEH」、「CUT HANDS」 のツアー限定500枚のCD シングル付チケット先行発売を行なっています。
海外からのCDのご注文に対応する併売を行なっておりますので、確実に入手をご希望のお客様は下記のアドレスから詳細を確認の上、メールにてご用命下さい。
( グッズなどの情報も随時更新予定です。)
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WHITEHOUSE/William Bennett]