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東京生まれ。プログレッシヴ・ハードコア・ロックバンド ZENI GEVA(ゼニゲバ)のリーダー、ヴォーカリスト、ギタリストにして作曲家、エレクトロニクス他マルチ楽器奏者。1980年代初期より活動を始め、日本のノイズ・ミュージック・シーンのみならず、世界屈指のカルト的なアーティストのひとりである。
1981年、舞踏家田中泯が主宰する舞踏ワークショップ「舞塾」修了後、ギター・インプロヴァイザーとして活動を始め、ソロ活動と並行してメルツバウとのコラボレーション、ハナタラシへのライヴ参加、YBO2のギタリストやインプロヴァイズド・ロックトリオ ANPのリーダーとして活躍。また吉田達也(ルインズ)、山塚アイ(ボアダムス)と’87-’88年の間結成していた伝説のバンドGEVA2(ゲバゲバ)での活動もある。
1985年、レーベルNUXオーガニゼーションを設立し、自作のみならずメルトバナナやスペースストリーキングス等バンドのプロデュース、さらには日本のオルタナティヴバンドを初めて海外へ紹介したオムニバスレコード『DEAD TECH』シリーズをプロデュースし、アメリカとドイツのレーベルより共同リリースする等、早くより海外を視野に入れた活動を展開する。
1987年、ZENI GEVA(ゼニゲバ)を結成、90年には初のUSAツアーを行い、スティーヴ・アルビニをプロデューサーに迎えてアルバム『全体去勢』を制作。その後アルビニと共同制作したZENI GEVAのアルバムは5枚を数え、アメリカとヨーロッパを中心に精力的に海外コンサート・ツアーを行ない、イギリスBBCの「ジョン・ピール・セッション」にも2回出演。
バンド活動と同様ソロおよびコラボレーションも活発で、KK NULL個人としてこれまでにライヴ共演またはレコーディングを行なった主要なアーティストは、スティーヴ・アルビニ、フレッド・フリス、ジョン・ローズ、アレクセイ・ボリソフ、ビル・ホリスト、ゼヴ、クリス・ワトソン、ダニエル・メンシェ、ジョン・ウィーズ、マトモス、秋田昌美(メルツバウ)、吉田達也(ルインズ)、灰野敬二、山本精一等枚挙にいとまがない。
近年はギター中心の音創りからより純粋なエレクトロニック・サウンドへと移行し、いわゆるノイズという一言では括りきれない多角的かつ重層的アプローチで深遠な電子音響世界を創造し、そのユニークなサウンドは、「ミクロ宇宙からマクロ宇宙までを網羅し、銀河の果てからはらわたの中までをリンクする」と形容され、「コスミック・ノイズ・ミニマリズム」等とも表現されている。海外の音楽及びアート・フェステイバルへの出演も多く、国際的評価は高まる一方である。またこれまでにリリースされた作品は(バンド、コラボレーションも含め)100タイトル以上に及ぶ。
ハンガリー人ドラマー。2009年よりMerzbowのライヴ・ドラマーとして周知され、ソニックユースのThurston Mooreをはじめとする著名ミュージシャンとの共演、および、Venetian Snares, Otto Von Schirach, The Kilimanjaro Darkjazz Ensemble, Blood Of Heroes, Zuなど様々なジャンル、スタイルのバンドのツアーにも参加している。KK NULLとは2014年に5回のコンサートをヨーロッパで行い、今回の京都メトロにおけるライヴは日本初公演となる。
鈴木創士(EP-4, keybord)とユンツボタジ(EP-4, percussion)が中心となるユニット。EP-4本隊とは別働隊である。毎回、様々なゲスト・ミュージシャンが加わり、ライブ即興による、微妙な差異の、たがのはずれた同一性の構成主義とも言うべき音の異境を捏造する。
今回はチルドレン・クーデターの細井尚登(bass)とA.C.E.の安井麻人(electronics & synthesizer)がメンバー参加。
日本初公演となるKK NULL & Balazs Pandi デュオにEP-4 unitPという激烈ツーマン!
KK NULL の河端一に続く轟音デュオの組み手は、灰野敬二、秋田昌美、サーストン・ムーアとも共演するドラマーBalazs Pandi 。
めくるめくノイズと肉体の打音の競演、そして異境を捏造するEP-4 unitPのインダストリアルエレクトロニカ。