90年代半ばに大学時代の友人同士であったアダム・ピアーズとディラン・クリスティを中心に結成。97年にHIMとのスプリット・アルバムを自身で設立したレーベル、バブル・コアからリリースして注目された。メンバーはドラム、パーカッションのアダム・ピアース、ヴィブラフォン、マリンバのディラン・クリスティ、ベースのスコット・マクガヴァン、ドラム、トランペットのタイラー・バーンズの4人。メンバーはニューヨーク北東部で協同生活をして、バンドのプライベート・スタジオを設立し精力的に活動していく。翌98年には正式なデビュー・アルバム『It’s All About (Rimshots and Fauity Wiring)』を発表、同年にはそのリミックス・アルバムとして、竹村延和、HIM、トータスのバンディKブラウン等が参加した『Re-Interpreted』をリリースした。99年にはスタジオ・アルバムとしては2枚目となる『More Adventures in Lying Down』、翌2000年には彼らの代表作『Ur-Klang Search』を発表して、ワールドワイドに注目された。欧米以上に日本でも人気を博したが、2000年前後からアダム・ピアースが自身のソロ・プロジェクト、マイス・パレードに活動の主軸を置くようになり、ディラン・グループは2000年を境に活動を停止。アダムとディランはマイス・パレード、残りのふたりはソロ活動へと移行した。そして2016年、無期限活動休止をしていたディラン・グループが再度結集して活動を再開。名盤とされた彼らの3rdアルバム『Ur-Klang Search』が日本でもリイシューされ、その直後ジャパン・ツアーが発表された。
アーティスト/作曲家。90年代より国内外で活動する。近年の活動は、日本でのジョン・ケージ生誕100年プロジェクトへの参加や、N Yでのスティーブ・ライヒとの対談、メキシコ大学での「それぞれの時間で」(’11)、ベルリンでの舞台「内面化された異物」(’13)の制作など。音楽作品としては、’12年にツジコノリコとのコラボレーション、’14年にはソロ作品『Zeitraum』を発表。これまで一貫して、子どもの感性をテーマに概念と情動の相克、意味生成と変容・分岐を音・言葉・平面・映像を交え探求している。’08年からはドイツと京都を往来し現在は京都在住。
(Photo by 飯川雄大)
復活!ディラン・グループの京都公演が、音楽ドコロ"京都発"のFM局として、その個性的なプログラムから幅広い年齢層のミュージック・ラヴァーに支持され続け、今年7月1日に開局25周年を迎える京都FM α-STATIONとMETROがスペシャルタッグにより実現しました!!
これを待望と言わずして何と言いましょう(泣)!!!マイス・パレードの原型として知られ、90年代後半のポスト・ロック・シーンの金字塔として燦然と輝き、後のムーブメントに多大な影響を与えた伝説のバンド「ディラン・グループ」が、アダム・ピアース、ディラン・クリスティを中心にオリジナル・メンバーで念願の再結成!そしてまさかの再結成ジャパン・ツアー!3月23日(水)には京都メトロ公演が決定しました!!!
トータスを筆頭に世界中で新たな音楽/音響体験をもたらし、テクノやエレクトロニカなどクラブミュージックのアーティストとも異種交配を重ねたポスト・ロックの潮流の中でも、トータスらシカゴ音響派と双璧をなすNYの先駆者として多くのフォロワーを生み、日本でもクラムボンやtoeなどに影響を与えた我らがディラン・グループの復活!!ヴィブラフォンとマリンバを中心にさまざまな楽器が鳴り響き、有機的に絡み合うミニマルなサウンド、そこへドラム、ヴィブラフォン、ギターと縦横無尽なアダム・ピアースのダイナミックな演奏が一体となって、えも言われぬアンサンブルを生み出し多くの聴衆を酔わせた1999年のメトロでの初来日公演、翌年のDylan Group/Mice Parade/HIM公演はその後のメトロの方向性を決定付けたと言っても過言では無い衝撃として今だその輝きは色褪せる事はありません!
そして京都公演では更にビッグ・サプライズが!!昨秋ドイツから帰国しその動向が注目されている音楽家 竹村延和が新たに始動させた生演奏主体のプロジェクト「とけゆくかこ」でのゲスト出演が決定!アダム・ピアース主宰の[バブルコア]、シカゴ音響派の牙城[スリルジョッキー]というポストロックにおける2大最重要レーベルからリリースし、ディラン・グループやトータスのリミックスを手掛けるなど彼らの活動初期から共に共鳴し合い時代を作って来た竹村氏と彼らが京都の地で再び相見えます!