<http://murakawatakuya.blogspot.jp/>
演出家、映像作家。1982年生まれ。2005年、京都造形芸術大学卒業。2005年、地点(演出:三浦基)に演出助手として所属。2009年、演出家としての活動を開始するため地点から独立。ドキュメンタリーやフィールドワークなどの手法を用い、独自の方法論で演劇を立ち上げる。舞台芸術以外にドキュメンタリー映画の制作も行う。主な演出作品に『ツァイトゲーバー』(2014年 Hebbel am Ufer参加[ベルリン]、フェスティバル/トーキョー2011 公募プログラム参加[東京])、『エヴェレットゴーストラインズ』(KYOTO EXPERIMENT 2014 公式プログラム[京都])、監督作品にドキュメンタリー映画『沖へ』(MOVING 2012参加)がある。
MOVINGでは映像芸術祭の開催などを通し、これまでに様々な映像表現を紹介してきました。2016年はMETRO(京都)にて、映像作品を上映するMOVING Screeningと映像作家とミュージシャンによるライブMOVING Liveの、計2プログラムを行います。
第2部「MOVING Live」は映像作家とミュージシャンによるライブ・パフォーマンス・プログラム。これまでにミュージシャンとしてMerzbow、池永正二[あらかじめ決められた恋人たちへ]、志人[降神/Triune Gods]、Ametsub、青葉市子、映像作家として柴田剛、山城大督、TAKCOMなど、様々な技法/ジャンルのアーティストが出演してきました。想像力に満ちたダンスミュージックを展開し、FUJI ROCK FESTIVALやSonarSound Tokyoなど多くのフェスティバルに出演してきたDE DE MOUSEと、d.v.dのメンバーとしても活動し、SIGGRAPH、Ars Electronicaでの受賞など、国内外で評価を得ている映像作家・アーティスト 山口崇司によるユニットDE DE MOUSE + Takashi Yamaguchiは京都初ライブ。国内外で数多くの美術展や映画祭に出品しながら、常に新しい表現を生み出し続ける映像作家 林勇気は、オルタナティブなアイドルの可能性を切り開くおやすみホログラム!と初コラボレーションを行います。主に美術分野において近年目覚しい活躍を見せる映像作家 宮永亮と共演するのは、まるで煙のように空間に広がるダビーな音響と、極度に抑制された展開で、独自のダンスミュージックを構築する気鋭のインスト・バンドYYBY。こちらも初コラボレーションとなります。映像、音楽、芸術に興味がある方から、現代における映像表現の動向に注目している方までお見逃しなく。
<http://dedemouse.com/>
<http://www.takashiyamaguchi.com/>
ミュージシャン DE DE MOUSEと、映像作家 Takashi Yamaguchiによるユニット。FUJI ROCK FESTIVAL、TAICOCLUB、SonarSound Tokyoなど多くのビッグフェスに出演し、海外への遠征も盛んに行うDE DE MOUSE。プログラミングを駆使したメディアアート、MV、ライブ映像制作を行い、SIGGRAPHやArs Electronicaなどでの受賞、やくしまるえつことのユニット、d.v.dのメンバーとしての活動など、幅広く活躍しているTakashi Yamaguchi。両者の紡ぎ出す、研ぎすまされた音と映像のパフォーマンスは圧巻。DE DE MOUSEとしての近年の主なリリースに『farewell holiday!』(5th album、2015)がある。
2014年5月始動。八月ちゃん、カナミルからなるアイドルユニット。アイドルでありながら東京アンダーグラウンドシーンでの活動や、オルタナティブ精神溢れる楽曲が特徴。プロデューサーのオガワコウイチによるバックDJを従えたDJスタイル、ハシダカズマ(箱庭の室内楽)や小林樹音(元TAMTAM)らを加えたおやホロバンドなど、ライブ形態も多岐にわたる。2016年4月、セカンドアルバムをリリースし、同年6月、セカンドワンマンを渋谷O-WESTで行いソールドアウト。2016年11月サードワンマン「fake a show」を恵比寿リキッドルームにて開催予定。サードアルバムも同日発売。
<http://kanyukuyuki.tumblr.com>
1976年京都生まれ。映像作家。1997年より映像作品の制作を始め、国内外の美術展や映画祭に出品。自身で撮影した膨大な量の写真を、コンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを作る。その制作のプロセスと映像イメージは、デジタルメディアやインターネットを介しておこなわれる現代的なコミュニケーションや記憶のあり方を想起させる。主な個展に『あること being/something』(2011、兵庫県立美術館[兵庫])、『電源を切ると何もみえなくなる事』(2016、京都芸術センター[京都])、主なグループ展に『美術と音楽の一日 rooms』 (2016、芦屋市立美術博物館[兵庫])がある。
3人編成(Dr,Per・Ba・Electronics)という形態から彼らの音は生まれる。淡々と繰り返されるリズムを軸にミニマルやDUBの観点からグルーヴを構築している。音の響きや質感・鳴り方に対して意識的になったさいにとった方法がこれであったという。「影響を受けた音は多種多様。それは聴いた人が判断・想像すればよいししなくてもよい。音はただ音として鳴れば良いのだ。」。近年の主なリリースに『Night flower(in the dub)EP』(2016)、主なライブに『My Disco Japan Tour/“Low Power”』(2016、METRO[京都])、レギュラー出演イベントに『LOW POWER』がある。
1985年北海道生まれ、京都在住。平成23年京都市芸術文化特別奨励者。ビデオ素材のレイヤーを幾重にもスーパーインポーズする手法にて作品制作を行う。主に現代美術の領域でビデオ作品やビデオ・インスタレーション等を発表するほか、VJ活動やMV制作を行う。2015年には、作家事務所兼映像デザインプロダクションとして「ViDeOM」を立ち上げ、コマーシャル領域へも視野を広げる。主なグループ展に『札幌国際芸術祭2014』(2014、札幌市内各所[北海道])、『MOTアニュアル2014』(2014、東京都現代美術館[東京])、主なライブに『MOVING Live 1 MOVING×night cruising』Visualization for Ametsub(2015、METRO[京都])がある。
MOVINGでは映像芸術祭の開催などを通し、これまでに様々な映像表現を紹介してきました。2016年はMETRO(京都)にて、映像作品を上映するMOVING Screeningと映像作家とミュージシャンによるライブMOVING Liveの、計2プログラムを行います。
第1部:MOVING Screeningは映像作品の上映プログラムです。今回は、KYOTO EXPERIMENT 2014の公式プログラムへの参加など、国内外で高く評価される演出家/映像作家 村川拓也による被災地を舞台にしたドキュメンタリー映画『沖へ』『千葉さん家の夏休み』の2本を上映します。上映後にはアフタートークも行う予定です。
ドキュメンタリー映画『沖へ』『千葉さん家の夏休み』について
『沖へ』『千葉さん家の夏休み』は東日本大震災における津波で甚大な被害を受けた、宮城県本吉郡南三陸町の歌津を舞台としたドキュメンタリー映画です。『沖へ』では歌津の伊里前地区にある、元禄六年から続くローカルコミュニティー“伊里前契約会” の会長 千葉正海さんとその家族を中心に、伊里前に住む人々が被写体となっています。映画は当時千葉夫妻が暮らしていた仮説住宅内での数回に渡るインタビューや、家々の基礎だけが残り、空洞のようになった町の風景の中を、町の再建と家業である牡蠣養殖の復興に奔走するシーンから構成されています(2011年11月から2012年4月撮影)。『千葉さん家の夏休み』は『沖へ』の続編で、引き続き千葉正海さんとその家族が被災地で日常を送る姿を映しています(2014年7月撮影)。
《『沖へ』というタイトルは、地震があった際に、海の近くで牡蠣剥き作業をしていた千葉さんが「古くからの教えに従い、船を守るために津波が迫る沖へ向かって船を出した」というエピソードから名付けられた。被災者にとって“沖” とは行く先の見えない状況 そのものであって、彼らはそこからまだ戻ってきていないのかもしれない。今や“沖”(= 遠く離れた場所)は非被災地を象徴するものなのかもしれないし、また非被災者にとっては被災地を意味するとも捉えられる。》(『沖へ』公開時のチラシから引用)
なお、国内の様々な被災地に取材範囲を広げながら、現在も取材は進行中。